「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


秋山大地の2015年

 今季は3月23日~7月12日の約4カ月間を愛媛へ期限付き移籍。J1昇格プレーオフ出場を果たした好調・愛媛の前半戦の中心選手として、ボランチで15試合プレーした。愛媛・木山隆之監督は「今の愛媛になくてはならないボランチ」と、セレッソへの復帰を遅らせたかったという。
「試合に出ることで得られた自信を、持って帰ってきた」と、セレッソ復帰後は練習からスタメンの選手たちに負けない気持ちの入ったプレーでアピール。表情もプレーもひと回り大きく成長した印象を受けた。
 チームに合流した週末の京都サンガF.C.戦(第24節)から、早速ベンチ入り、65分からはピッチにも立った。「いつでも出場できる準備ができています」と話し、第28節・千葉戦 で今季セレッソで初スタメン出場を果たす。結果こそ1-1のドローだったものの、持ち前のスタミナを生かして運動量豊富に動き回り、よい守備からアカデミー出身ならではの高い技術を生かしたパス出しでチームに貢献。層の厚いボランチの一角に食い込み、指揮官を悩ませた。しかし、今季2度目のスタメンとなった第37節・群馬戦 では、活躍するも負傷のために途中交代。全治2カ月の左膝外側半月板損傷は、セレッソでの自分の生かし方を表現できはじめた時期だけに、本当に残念な離脱だった。

 ライターからひとこと

 期限付き移籍していた愛媛と戦うことになったJ1昇格プレーオフ準決勝を前に、「出られないのは悔しいけれど、自分がそれぞれのチームの良さを一番わかっています。自分が一番楽しめるカード」と、複雑な気持ちを語っていた。当日、本人はスタンドから観戦していたが、「もし出場できていたら、大地が試合を決めたのでは?」という声は、両チームの選手から聞かれた。この悔しい経験を、来季のピッチで晴らしてくれるはず!たのもしくなった姿を見せてほしい。セレッソ大阪U-15からキャプテンを任され、南野拓実選手(レッドブル・ザルツブルク/オーストリア)を生かしてゲームメイクする姿が「香川真司の再来」と言われ、セレッソ加入時に香川と同じ26番が与えられた。来季、縦横無尽に動き回る姿を想像するだけで楽しみになる。

文・和田りつ子

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