「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


パブロの2015年

「大化けを期待」して大熊清強化部長が獲得。前所属がレアル・マドリード・カスティージャ(レアルB)ということも含め、大きな期待を持ってチームに迎えられた。粗削りな部分もあったが、パス、ドリブル、シュートとポテンシャルの高さを感じさせるプレーで、今季の攻撃陣を引っ張った。シュートの決定率と枠内率の低さは課題でもあったが、第26節・ジュビロ磐田戦 での田代有三の得点をアシストしたスルーパスや、第39節・ロアッソ熊本戦 で決めたヘディングなど印象的なシーンも多く、8 得点やアシストで数字も残しチームに貢献した。
 ピッチ外では、どんな時でも明るさを失わず、チームの雰囲気作りに一役買った。選手の誕生日を祝う小麦粉がけ の先陣を切るのはいつも彼。どの選手に対しても壁を作らず持ち前の人懐っこいキャラクターで挑み、山口蛍を抱きかかえて押し倒す芸当は、彼にしかできないスゴ技だった。渡名喜ようぜんジャキソン通訳との仲も非常に良かった。

 ライターからひとこと

「ゲンキ?」「オツカレサマデス!」。来日直後から、覚えたての日本語を駆使して積極的に挨拶を交わしてくれるなど、性格はナイスガイそのものだった。幼なじみの友人の紹介により入籍した奥さんとの仲睦まじい姿を、舞洲のクラブハウスで目にすることもあった。自身についてつぶやかれたファン・サポーターのツイッターはこまめにリツイート。ファンを愛し、ファンに愛される選手。

文・小田尚史

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