「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


染谷悠太の2015年

 今季は第36節・ギラヴァンツ北九州 戦までの全試合で先発出場を果たした守備の要の1人。山下達也選手とのセンターバックコンビでも、しっかりと役割を分担しながら最終ラインを統率。そして、チームのコンセプトをしっかり理解し、持ち味のロングフィードやビルドアップの正確性で後方からゲームを作っただけでなく、ジェイ選手(ジュビロ磐田)ら相手強力FW陣とも果敢に競り合い、ゴール前での身体を張ったシュートブロックや的確なカバーリングなども含めて、熱くハードなディフェンスも体現。攻守両面に渡って、チームへの貢献度もすこぶる高かった。
 だからこそ、北九州戦での負傷によりシーズン終了まで試合に出られなかったことが、彼自身だけでなく、チームとしても本当に痛かったのは、その後の終盤戦での戦績にも如実に現れている。それでも、桜の3番を背負う男は、今季のセレッソで最も活躍、奮闘し、成長を遂げた選手の1人であると自信を持って言い切れる。それだけのパフォーマンスを示してくれたのだから。

 ライターからひとこと

 どんな苦しいときでも、チーム状況を理解しつつ、冷静沈着に前向きなコメントを発してくれた染谷選手。取材陣を含め、周囲の人々への細やかな気遣いができる好漢であり、それは第3節・横浜FC戦で負傷させてしまった三浦知良選手への対応ややりとりが大きく取り上げられたことなどでも、皆さんご存じの通りだと思います。
 さらに、後半戦から加わった北野貴之選手ら経験豊富な選手たちのアドバイスを積極的に取り入れ、精神面でもひと回りたくましさを増していった感じもします。チームメイトからの信頼度も高く、できれば来季もぜひ桜色の戦士として活躍してほしいのですが…。

文・前田敏勝

マイセレ:染谷悠太選手の記事一覧