「まいど!セレッソ」のオフ企画第2弾は、選手別の2015年レビュー!
セレッソ番の3記者が、今季の活躍ぶりや、日々の取材の中で印象的だったことなどを、選手ごとに振り返ります。ピックアップは15選手です。


丹野研太の2015年

 今季がプロ11シーズン目、桜色の戦士としては通算9シーズン目を迎えたGK丹野研太選手。実はセレッソで初先発を果たしたのが今年3月29日、J2第4節・横浜FC戦 だった。地道に研鑽を積み重ねてきた門番の奮闘が完封勝利という形で報われたとき、彼だけではなくセレッソに関わる人たちにとっても、その喜びは大きかったはずだ。この一戦だけでなく、キム ジンヒョン選手の韓国代表戦による不在や負傷離脱時などを中心に、リーグ戦では19試合に出場。相手の猛攻を受けながら再三の好守を発揮した第26節・ジュビロ磐田戦 (1-0)をはじめ、計5度の完封勝利(無失点は6試合)に導くなど、ジンヒョン選手に負けず劣らずの活躍を見せたのは周知の通り。大きな声を常に出し続けて味方を鼓舞する持ち前のコーチングや反応鋭い身体を張ったセービング、さらには精度が向上しているビルドアップなどでチームに貢献してきた。
 12月25日には、契約更新 も発表。経験がモノをいうGKのなかで、桜の27番の存在はこれからもセレッソにとって大きくなっていくはず。そう確信できたこの1年だった。

 ライターからひとこと

 練習直前、直後には必ずピッチをジョグしてコンディションを整えるのをはじめ、トレーニングには人一倍、真摯に精力的に向き合う姿勢が印象的な丹野選手。普段は真面目で温厚な青年であり、チームのことをよく観ている選手でもあります。J1昇格プレーオフのとき、メンバー外の選手のユニフォームをベンチに並べ 、チーム全体で戦う姿勢を打ち出したのは丹野選手の発案から。ピッチでのコーチングでも「いい声をかけて、いい雰囲気でやれるようにということは意識してやっている」というところも含めて、丹野選手らしさを感じます。

文・前田敏勝

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