「まいど!セレッソ」のオフ恒例企画となった「選手別レビュー」。
実り多きシーズンの終わりに、番記者が思いを込めて各選手たちの活躍を振り返ります。


秋山大地の2017年

 2016年の主戦場はU-23でしたが、尹晶煥監督の就任以後はトップチームで多くのチャンスを与えられ、これまで培ってきた豊富な運動量で攻守に絡むプレースタイルが開花。飛躍的な成長を見せました。
 特にゲームキャプテンを任されたルヴァンカップでは、準決勝まで10試合にスタメン出場。グループステージ第4節・広島戦 で挙げた決勝点は、プロ入り6年目での初ゴール!アカデミー時代から磨いてきた高い技術が生きた、圧巻のダイレクトボレーでした。
「今季は常に試合に絡めていたこともあり、充実感がありました。ケガ明けとかでも、試合で使ってもらえたのもうれしかった。『ルヴァン組』ではキャプテンマークを巻かせてもらっていたし、より頑張れたのかもしれないです」
 オフの時でも、アカデミー出身の先輩・柿谷曜一朗選手らとJ3リーグを観戦に訪れ、U-23の選手たちの活躍を見守る姿をよく見かけました。スタッフや年上の選手たちからもかわいがられる性格で、責任感やチーム愛も人一倍。ボランチとして、ピンチにはケガも恐れず身を投げ出し、その姿で周りの士気を高めてくれます。2018年、さらなる活躍を期待せずにはいられない選手の1人です。

ライターからひとこと

「2017年のセレッソは良かった、とは言わせたくない」、天皇杯決勝の試合後に秋山選手が残した言葉です。
 U-15からのセレッソ育ち。U-15、U-18、そしてU-23でも常に仲間を鼓舞しながら、がむしゃらさの中にキラリと技巧派のプレーを見せるスタイルは変わりませんでした。中学生や高校生の頃には、試合中にイライラしているFW南野拓実選手をなだめながらゲームメイクしていたこともありました^^。前述の広島戦で見せたような鮮やかなミドルシュートも、当時から決めていましたよ。広島戦の試合後、尹晶煥監督は「あのゴールは、もう2度と出ない」と笑いながら褒めていましたが、絶対にまた見ることができます!私が保証します!
「2018年はリーグ戦の出場を増やしたい。自分が引っ張っていく、っていうくらいにならないと…」。冒頭の言葉とともに、2017年で得た自信を胸に、次の目標もしっかり言葉にしてくれました。尹晶煥監督からキャプテンマークを託されるのも伊達ではないのです。

文・和田りつ子

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