「番記者座談会」はお楽しみいただけましたか?
今回が最終回sign012018シーズンの展望は?最も期待する選手は?
もうすぐはじまる新シーズンに思いを馳せつつお読みください。
出席いただいた3記者profile 

タフなシーズン。ジンクスを破り、いい意味で期待を裏切ってほしい!


2018年のスタートは天皇杯優勝!尹監督の下、さらなる進化を遂げられるか、期待が膨らむ

--2018年の展望についてお聞かせください。
前田 セレッソといえば、いい年の次の年は…というジンクスがあるので(苦笑)。ハードなスケジュールになるし、相手の見る目も変わってきて、厳しい戦いになると思います。2017年はJ1で18番目のチームとしてスタートしたのですが、2018年はリーグ3位でルヴァンカップと天皇杯を獲ったチームという見方をされます。目標にされるチームになって、いかに2017年の積み上げを生かしながら、尹晶煥監督の下でまとまって戦えるか。優勝したルヴァンカップのように、同じベクトルで戦えるかが試されると思います。ACLに期待しつつも、いかにリーグ戦で踏ん張れるか…。最初は苦しいかもしれないですが、試合を重ねてチームとして伸びていけるか、そのへんを楽しみに見ていきたいです。
小田 2018年は、2014年とわりと似ているスケジュールです、ACLに出て、ワールドカップもあるということで。いろいろな意味で日程も過密になって、山口蛍選手たちはフル稼働を求められるでしょう。前田さんがおっしゃったように、相手のマークも厳しくなるでしょうしね。いろいろな意味でタフなシーズンを、チーム全体で1つ1つ戦いながら、より強くなっていく。楽しみですし、どういう選手が出てくるのか、活躍するのか。2017年に完全燃焼した選手ばかりではないと思うので、そういう選手たちが「2018年は俺が…」という形で出てきたら、また違う強さが出てくる。不安もあるんですけど楽しみもあるし、今のチームならやってくれるかなと。ACLも楽しみですね。
和田 2年目の尹監督、期待してしまう分、その期待を裏切ってもらいたいなと。最初に前田さんがおっしゃった「2017年はいい意味で裏切られた」というのを、ぜひ新しいシーズンでも、と思います。2017年は、移籍組の福満隆貴選手、水沼宏太選手らがホントに頑張ってくれました。2018年はアカデミーから育ってきた選手も、さらに頑張ってほしいと思います。

--では、2018年に期待する選手を上げていただけますか?
前田 若手の台頭に期待します。もっともっと出てきてほしい。斧澤隼輝選手、西本雅崇選手はもっとトップチームでJ1リーグ戦のメンバーに食い込んでほしいです。移籍組の活躍が目立っているなかで、2017年のルヴァンカップでは活躍してもちろん自信になったと思いますが、20歳前後の若い選手が勢いよく伸びてきてリーグ戦で活躍するというのが、最近のセレッソではちょっと少ないかなと感じます。それが、いい時のセレッソのスタイルだったと思います。イキのいい選手が出てきて、次のオリンピックなどにつながっていってくれたら…楽しみな生え抜きの選手が育っているので、活躍してほしいですね。

「若手選手に期待!」と前田さん。斧澤隼輝選手らにはトップチームに食い込んでほしい

小田 僕は、1人挙げるとすれば清武弘嗣選手です。2017年はすごく期待されて加入して、本人もやる気でシーズンに入りましたが、ケガがあって苦しかったと思います。それでも、出た試合では活躍しましたし、年間フルで出たらどれぐらいやれるんだろう、と皆さん思っているはず。10得点10アシストぐらいは普通にクリアすると思います。キャプテンシーが前以上に感じられて、常にチーム全体を見ていて、ブレないというか、メンタル的にも強い。柿谷曜一朗選手もキャプテンとして引っ張っていますが、両輪というか、同い年の2人で引っ張っていって、セレッソをどんどん高めていってほしいです。ワールドカップロシア大会の出場も、まだまだ十分可能性がありますしね。

2018年はフル稼働を期待したい清武弘嗣選手。ワールドカップロシア大会でもぜひ見たい!

和田 ワールドカップ組はもちろん頑張ってくれると思いますが、彼等がいないときに、どれぐらい頑張れるか、というところで、私は秋山大地選手に期待します。2017年のルヴァンカップでは、キャプテンマークを巻いて頑張ったので、来年はリーグ戦でレギュラーを奪い取るぞ、という気持ちでやってほしいです。尹監督が好きなタイプの選手だと思うんですよ。「ワールドカップで山口蛍選手がいないなら、自分がセレッソのボランチをやるんだ!」という気持ちでいってほしいです。

2017ルヴァンカップではゲームキャプテンを務めた秋山大地選手。2018年は一層の飛躍を!

--期待と楽しみが尽きないですね。ぜひ、2018シーズンも熱い取材をお願いします!今日はありがとうございました。

「2017番記者座談会」バックナンバー 


【セレッソ番の3記者】
前田敏勝さん(左)
Jリーグ公認ファンサイト「J’sGOAL」のセレッソ大阪担当。セレッソのオフィシャルメディアや雑誌、WEBなどで広くサッカーライターとして活躍を続けている。
和田りつ子さん(中)
元女子1級審判で、スカパー! の中継レポーターの経験も豊富。サッカーの見識、愛情ともに深い“おしゃべり屋さん”。セレッソ大阪堺レディース、ガールズも取材。
小田尚史さん(右)
『エルゴラッソ』のセレッソ大阪担当として、ホーム・アウェイの試合、トレーニングと広く深く取材を続けている。チーム愛に満ちた熱い記事が持ち味の気鋭のライター。
進行・まとめ
横井素子(まいど!セレッソ~マイセレ~編集担当)

2017年12月23日実施