まいど!セレッソ~マイセレ~のオフ恒例企画「選手別レビュー」。
各選手の2018年がどんな1年だったのか、番記者・小田尚史さんが綴ります。


マテイ ヨニッチの2018年

 新加入選手として絶大なインパクトを残して躍進の原動力となった昨季に引き続き、加入2年目の2018年も獅子奮迅の活躍でセレッソ大阪の守備を支えた。フィールドプレーヤーとしては山口蛍と並んで最多のリーグ戦33試合にフルタイム出場。激しいディフェンスに特長がありながらも、シーズンを通して受けた警告は2枚のみ。出場停止は1度もなく、安定感は抜群だった。
 第21節・北海道コンサドーレ札幌戦 から第29節・ガンバ大阪戦 までチームは3バックを導入。マテイ ヨニッチは3バックの真ん中にポジションを移したが、「Kリーグでもやっていたからね」と難なくフィット。適応力の高さも示した。
 また、2018FIFAワールドカップロシアで、母国クロアチアが決勝進出を果たした。普段はクールな表情を崩さない彼も、このときばかりは「最高にうれしいよ」と満面の笑みで喜びを表現。惜しくも優勝とはならなかったが、「誇らしい。僕自身の自信にもなる」と母国代表の準優勝を称えていた。

ライターからひとこと

 ピッチでは激しい闘志をむき出しに鋭いタックルで相手を震え上がらせるマテイ ヨニッチ選手ですが、記者の知る限り、普段は物静かなナイスガイ。愛妻家でもあり、私生活では年上の奥さまとゆったり過ごすことが「試合で活躍する秘訣」なのだと言います。
 Jリーグに、そしてピッチ外でも日本にすっかり馴染んだヨニッチ選手。来季も頼れる桜の門番として、安定感たっぷりのプレーを見せてくれることに期待です。

文・小田尚史

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