まいど!セレッソ~マイセレ~のオフ恒例企画「選手別レビュー」。
各選手の2018年がどんな1年だったのか、番記者・小田尚史さんが綴ります。


ソウザの2018年

 アウェイで行われたJ1第3節・柏レイソル戦 、自身としても「これまで決めたシュートの中でもゴラッソ(すばらしいゴール)の1つに数えられる」と話す、ブレ球スーパーミドルシュートを決めた(J1リーグ2、3月度月間ベストゴールに選出 )。幸先良いスタートを切ったかに思われたが、次節のヴィッセル神戸戦を前にした練習で右ハムストリングを損傷。ここから復帰までに時間を要し、第4節から第15節のサンフレッチェ広島戦までのリーグ戦11試合を欠場することになる。
 ワールドカップによるリーグ戦の中断期間中に行われた天皇杯2回戦で復帰すると、その後はコンディションの上昇とともに、プレーのすごみも増していく。第22節・清水エスパルス戦 で今季2点目を決めると、第25節・浦和レッズ戦 では再び目の覚めるゴラッソを叩き込み、第27節・湘南ベルマーレ戦 では、土壇場で劇的な同点弾を決めた。
 チームとして、昨季に比べ得点数を減らしてしまった攻撃に厚みを加えるべく、果敢なドリブル突破や強烈なミドルシュート、セットプレーのキックで貢献。プレータイムや残したスタッツこそ昨季を上回ることはできなかったが、チームにおける存在感という意味では今季も格別だった。

ライターからひとこと

 上記のケガからの復帰戦となった5月の練習試合にて。
 試合後、引き上げてきたソウザ選手の第一声は、「(自らの髪型を指して)カッコイイ?(笑)」でした。グラウンドでプレーできた喜びの照れ隠しもあったのかもしれませんが、なにかと一声かけてクラブハウスに戻っていくのがソウザ選手の日常であり、そのときのテンションが調子のバロメーター(?)のような気もします。
 その一方で、インデペンディエンテとのスルガ銀行チャンピオンシップ2018 では、過密日程により主力に休養が与えられた中、志願の練習参加で試合にも途中出場。ピッチに闘志を注入しました。遊びゴコロを持ちつつ勇猛果敢な姿勢を全開にしたピッチ内でのプレー、お茶目な性格で愛嬌をふりまくピッチ外。そのいずれもが魅力的な選手であることは、今季も変わりませんでした。

文・小田尚史

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