「マイセレ」にゲーフラが集結した。まさに壮観! 前回のホームゲーム、京都サンガF.C.戦で開催した「自慢のゲーフラ撮影会」の作品がサイトに出揃った(「自慢のゲーフラ撮影会」のフォト一覧 )。かつて、「J's GOAL」のゲーフラ企画を席巻したセレッソサポーター。そのクオリティーの高さは、もはや伝説である。実は、私もセレッソのゲーフラファンのひとりだ。1枚のゲーフラに込められた思い、センス…今回の「撮影会」でもかなりの秀作が揃っていて、思わず見入ってしまった。

 撮影会に参加していただいた方々は、年齢も性別もさまざまだった。でも皆さん一様に楽しそう。いそいそとフラッグを取り出し、棒を取り付ける。そして、誇らしそうにカメラの前で掲げていただいた。これもまた、サッカーの楽しみ方の1つなんだな、と思った。そして、京都戦に勝利したあとのこの1枚は最高!

 選手たちの笑顔の後ろに林立するゲーフラとそれを掲げるサポーターの皆さん。どんなに言葉を尽くそうとも、1枚の写真の説得力に勝てないなと思うのは、こういう写真を見た瞬間である。

 さて、チームは、京都戦勝利のあと中3日で福岡に乗り込んだ。結果は0-1の敗戦。警戒していたセットプレー(コーナーキック)から失点し、1点が奪えずに勝点を得ることができなかった。相手の福岡がよく鍛えられ、組織だったディフェンスを続けてきたなか、それを打ち破ることができなかったのがショックだった。現地で取材をしていたライターの小田さんも同じような感想をお持ちで、試合翌日に話した時は本当に悔しそうだった。レビュー にある「みすみす相手の土俵で戦い、相手の良さを引き出すような自滅に近い敗戦」という厳しい総括に、もどかしさが伝わってくる。

 連勝のあとの痛すぎる1敗だが、明日はもう次戦、ジュビロ磐田戦を迎える。小田さんは、「ホーム連敗の後、チーム一丸で取り戻した好ムードを自ら手放す形によって、中2日で迎える次節の磐田戦の重要度は増した」と表現しているが、まさにその通り。気持ちを立て直し、チームが1つになって戦えるのか否か。今後を占う非常に大事な一戦になる。
 対する磐田も苦しい状況を携えて大阪入りしている。前節の完敗(vsコンサドーレ札幌)のダメージを払しょくし、いい流れに戻せるのか。「この試合を復調のきっかけにできるか。今季の磐田を占う90分となると言っても過言ではない」と、南間さんのプレビュー にも熱がこもる。両チームにとって、“反攻”のきっかけにしたい明日の試合は、いやでも盛り上がりそうだ。

そして、明日は「ゲーフラを作ってみませんか?」というイベント も行われる予定。熱い一戦を、ぜひ手づくりのゲーフラで彩ってほしい! 皆さんのご参加をお待ちしています。

文・横井素子


◆横井素子 プロフィール
奈良県奈良市生まれ。広告代理店勤務のあと、フリーランスの編集・ライターとしてセレッソ大阪の広報ツールの制作などに携わる。
1999~2000、2008~2011年はセレッソ大阪トップチーム広報担当、現在はセレッソ大阪堺レディース広報担当、セレッソ大阪公式ファンサイト編集責任者を務める。


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