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第6回 セレッソ大阪堺レディース、華やかな門出

 2013年、チャレンジリーグ加盟が決まったチームは、「セレッソ大阪堺レディース」に名称を変更。1月23日には新体制発表会見を開いて、新しいチーム名と堺市のJ-GREEN堺S1メインフィールドを主なホームゲーム会場とすること、監督にそれまでアカデミーチームの指導者を歴任してきた竹花友也が就任すること、下部組織としてセレッソ大阪堺ガールズを新設することなどが発表された。 
 席上、竹花は
「セレッソらしい攻撃的なサッカーを展開していきたいと思います。まず、守備の意識を植えつけて1年戦っていきたい、そして次の年につなげていきたいと思います。将来的にはなでしこリーグに昇格して、優勝を目指していきたいと考えています」
と、意気込みを語った。
 
 リーグ開幕前にはキックオフパーティーも開催された。大阪府堺市の竹山修身市長(当時)、スポンサーの皆さんのほか、クラブアンバサダー(当時)の森島寛晃や、柿谷曜一朗、山口蛍、扇原貴宏がサプライズゲストとして登場。華やかなスタートとなった。

 さらに大阪市西成区南津守の天然芝グラウンドとクラブハウスがレディースの専用となった。大阪市此花区舞洲にトップチームのグラウンドとクラブハウスが完成し、空いた施設をそのまま使用できることになったのだ。

門出を祝うパーティーには(左から)森島寛晃、扇原貴宏、山口蛍、柿谷曜一朗が駆けつけた。

 【その後】
 レディースにとって、大きな節目になったのが2013年でした。チーム名が変わり、活動拠点が定まり、コーチングスタッフも一新されました。私が広報担当に就いたのもこの年でした。周りの状況が激変するなか、変わらなかったのは選手たち。サッカーに取り組むひたむきさ、新たな門出に向かう意気込み…心身ともに活気がみなぎっていて、その姿がまぶしかったです。

 文・橫井素子