U-16ヨーロッパ遠征第6日目の報告です。

今日から決勝トーナメントが始まりました。
24チーム中上位2チームが勝ち上がり、1位通過の上位4チームがシードとなり残りの1位通過の2チームと2位通過の4チームを合わせた6チームで1回戦を戦いました。
勝てば午後からの2回戦(準々決勝)に進出、負ければ敗退の1発勝負のゲームでした。

アップから気持ちを高めて臨みました。


連戦の疲れもありますが開始から積極的なプレーを見せ、ゲームの主導権を握りました。ゴール前まではボールを運ぶもののフィニッシュワークに課題がありなかなかゴールが生まれませんでいたが26分に緒方と右サイドを崩した森田のクロスからファーサイドの中埜が1タッチで決めて先制しました。


前半を1-0で折り返すと後半開始すぐの32分、森田が中央寄りで受けて中埜につなぐと少し運んで左に流しフリーになった緒方が冷静に流し込んで2-0としました。46分には三枝のシュートのこぼれ球を木下が決めて3-0、そして54分にコーナーキックからファーサイドで角田が折り返すと中で反応した下川が頭で決めて4-0とします。さらに2分後、ゴール前中央から中埜が三枝とのコンビネーションで中央突破しそのまま蹴り込んで5-0としました。
相手のスピードある攻撃に対しても最終ラインを中心に無失点で抑えて試合を終えました。


この結果で19:30からの2回戦(準々決勝)に進出することが決まりました。
この日2得点の中埜選手が試合後にインタビューを受け、英語と日本語を交えて対応していました。


次のトーナメント2回戦は19:30キックオフなので一旦宿舎に帰り束の間の休息をとりました。
連戦でのハードな環境ではありますが次のステージに進みたいというモチベーションが選手全員にありました。

そしていよいよトーナメント2回戦の会場SKF Arenaへ。
相手は地元イェーテボリのBK Hackenというチームで試合会場もGothia Cupのメインの1つということでで非常に多くの観客が入り良い緊張感の中でのプレーでした。


ゲームは立ち上がりから相手の圧力に押されてなかなか良い組み立てを見せれませんでしたが相手の勢いをうまくいなしながら少しずつゴール前に進入する機会が出てきました。
すると14分に左サイドでボールを持った坂本からゴール前の下川に浮き玉のパスを送るとしっかりと収めて2列目から出てきた三枝に丁寧につなぎ最後は冷静に決めて先制点を奪いました。
勢いに乗りたいところでしたが徐々に相手のフィジカルコンタクトの強さ、前への推進力に後手をふむ展開となり23分には自陣右サイドから仕掛けられるとカットインからニアサイドに決められ同点とされました。5分後には自陣左サイドを個人で突破され失点し逆転を許しました。



テンションを下げずに前に出ることを共有して後半に臨むと少しずつゴール前に運べるようになりビッグチャンスも作りますが決め切れませんでした。

逆に52分にゴール前中央右寄りで与えたFKを豪快に決められ1-3とされました。そして終了間際の59分には右サイドの長い距離を1人で仕掛けられると
そのまま決められ1-4となり直後に試合終了となりました。

単純に前に出て行く速さ、戻す速さ、球際の強さというところに差を感じました。


これでGothia Cup 2019はベスト8で敗退という結果となりました。
この日も多くの日本人の方々や地元の方々に会場に足を運んでいただき温かい言葉をかけていただきました。ありがとうございました。



(セレッソ大阪U-15コーチ  小松 塁)