7:30から朝食、みんな元気でしっかり食事を摂りました。
アルネドの天候は晴れですが、昨日までいたマドリードと比べて少し肌寒いです。

今日は午前中にトレーニング、夕方から「U-13アルネド・トーナメント」に参加します。


トレーニングでは、セットプレーと守備のライン間の判断の確認をしました。
大会に向けて、改めて細かい対応の部分を整理しました。


昼食後は、試合に向けてミーティングを行いました。
目標と積み上げてきたものを確認し、全員が同じイメージする中でプレーすることを確認しました。


今回出場する、「U-13アルネド・トーナメント」は、今年が第25回目の開催で非常に歴史のある大会です。
参加16チームの中にはレアル・マドリード、FCバルセロナなどの下部組織も。今年は、イタリアからインテル、イギリスからはマンチェスターシティの下部組織も出場します。

予選は4チームによるリーグ戦(各30分1本)を行い、上位2位までに入ると決勝トーナメント進出となります。



予選第1試合はアトレティコ・マドリードと対戦
立ち上がりは会場の熱気のせいか緊張している様子でしたが、開始5分にCKで一瞬の隙を突かれ失点。相手チームは、アグレッシブな守備と速いプレースピードもさることながら、勝ちへの執着を見せてきます。リスタートの速さ、プロフェッショナルファウル、時間の使い方など、勝つために多角的に仕掛けてきます。

緊張が解けてからは、高い強度の中でも体を張って闘うことができました。右サイドの首藤が違いを作り、スタンドを沸かすドリブルでサイドからチャンスを作ります。
25分ゴール!
高い位置で奪ったボールを右サイドの首藤へ、右足を振り抜きファーに突き刺し同点。
すばらしいゴールに会場からも拍手が送られます。最後まで攻めましたが1-1の引き分けでした。


第2試合は、育成に定評のあるビジャ・レアル戦。
相手はプレースピードが非常に速い中でも的確なプレー、タイミングの良い動き出しが印象的でした。この試合も速い時間で失点してしまいます。
2分、自陣左サイドを相手のウィングにスピードでちぎられ、そのままシュートがニアサイドに突き刺さります。

リーグ戦は試合時間が短く、この試合を落とせば勝ち上がれないという難しい状況に陥ります。相手の強度が高い中でも、自分たちの積み上げてきたものを継続しながらも攻勢に出ます。
10分、相手のロングボールをハーフライン付近から坂上がワンタッチで相手センターバックの間を突く完璧なスルーパス。動き出していた西村が冷静に流し込んで同点。勢いに乗り、13分に首藤が右サイドをドリブルで切り裂きセンタリング、最後は西村が押し込み2点目、劣勢を跳ね返し2-1の逆転勝ちでした。


第3試合は、レアル・ソシエダと対戦。
試合開始から多くのチャンスを握るも、あと少しが足りずゴールならず。
時間が経つにつれ疲れが見え、相手に攻め込まれ自分たちのやりたいことができなくなります。
同点でも決勝トーナメントに上がれる状況下で、勝つためにいかにプレーするのかが強いられました。きつい状況の中でもチームで耐え抜き、0-0の同点。


この結果、予選リーグを1位で通過。
明日は決勝トーナメント1回戦 vsサラゴサとなりました。

積み上げてきたものを表現しながら個の部分でも闘い、通用することを見せてくれました。
試合の中で自信をつけ、表現する選手が何人も現れました。本当にすばらしい経験ができています。

(セレッソ大阪サッカースクールコーチ 小川美智雄)

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