「U-13アルネド・トーナメント」最終日
前日までの成績により、3位決定戦インテルミラノと対戦します。
フィジカルに優れ、スピードとパワーがすばらしいチームです。

朝食前に生駒トレーナーの体調チェック。
朝食を済ませたあとはミーティング後、バスにて会場に移動です。


ミーティングは、3位決定戦というモチベーションコントロールが難しい状況に対して、選手としてどのように向き合うのか、自分たちの夢に向かってプレーすることについて確認しました。
昨日まで積み上げてきたコンセプトに、さらに『成長』というテーマを加えます。
その後、今回遠征のゴールシーンを映像で見て、自分たちが積み上げてきたものを共有します。
選手たちの温度が明らかに上がりました。

晴天のスペインの地
それぞれが良い準備をして試合に臨みます。


多くの観客が詰めかける中、最高の雰囲気で試合がはじまります。

前半は相手を圧倒します。
DFラインは相手の2トップを抑えこみ、仕事をさせません。ボールを握り、GKを含めたビルドアップから右に左に相手を揺さぶりながらチャンスを作り出します。この遠征で目指してきた、幅のある攻撃を表現していきます。
相手が強く奪いに来ても、個で、チームで剥がしたり薄いところに運ぶ意図を持ち、優位にゲームを運びます。
前半3分、スーパーゴールが生まれます。チームで相手を左に寄せ、滞空時間のあるアーリークロスを逆サイドに送ります。走り込む首藤がそのままダイレクトのハーフボレーで振り切り、ゴールネットを揺らします。

後半に入ると、攻勢が逆転します。
ボールを持つことが難しくなり、守備の時間が長くなります。
ゴール前で必死の守備が続く中、後半14分センタリングから合わせられ失点。追いつかれてしまいます。
守備から鋭いカウンターを何度か見せチャンスを作りますが、最後の質が足りずゴールならず。
連日のサドンデスのPK戦に入ります。

大会を4位で終了しました。
勝つチャンスが多くある中で決め切れなかった部分など、課題が見つかりました。
しかし、勇気を持ってプレーし、常に挑戦しながら前日よりもまた成長した姿を見せてくれました。


試合後は決勝戦を観戦。
バルセロナ対エスパニョール。決勝は0-0のPK戦でエスパニョールの優勝でした。

閉会式ではアルネドの地元の方や他チームの選手と声を掛け合い、自然と互いを称え合い写真を撮り合いました。
アルネドの方の温かさとサッカーのすばらしさを改めて感じました。



大会終了後は、マドリーに向けて移動。スペインの景色を4時間走ります。
到着後は近くのショッピングモールでお土産を購入。



ホテルに戻って夕食をとりました。


サッカー以外の部分も含め、色々な経験ができました。
7日目は午前中にスペインを発ち、ヘルシンキを経由して日本時間の10日午前8時に到着予定です。

(セレッソ大阪サッカースクールコーチ 小川美智雄)
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