8月8日~12月10日にかけて、セレッソ大阪和歌山U-14所属選手(17名)を対象にJリーグ版 よのなか科を実施しました。

プログラムの進行役は、セレッソ大阪和歌山U-15の茶野裕史コーチが務めました。

セレッソ大阪では、よのなか科の取り組みは3年目になります。5回のプログラムでは、クラブの経営、Jリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5年後のキャリアイメージプランについて考えました。

第1回の「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、宮本功代表理事から、一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブの経営に関する考えや、選手たちに直接関わる育成についてのお金のことを中学2年生にもわかりやすい言葉を選びながら伝えていただきました。クラブが育成の選手に対してプロで活躍してもらうためにどれだけお金を使ってくれているのかが伝わり、クラブへの感謝の気持ちを改めて持つことができました。

第2回の「Jリーグがめざすものを考える」では、Jリーグの理念についてディベート形式で考えを深めました。考えをまとめて発表することや、自分の意見とは反対側の意見に立って主張することなど、物の見方や考え方が広がるきっかけとなりました。

第3回、第4回は“職業”に関する内容でしたが、ここではゲストティーチャーに登場していただきました。ゲストとして、日本ハム株式会社中央研究所所属の管理栄養士・中村奈央さんを招きました。管理栄養士としての仕事の内容を説明してもらい、管理栄養士になったきっかけや、管理栄養士として働く想いを選手たちに話していただきました。働く人たちの仕事内容や想いを知り、「仕事」「職業」というものを選手たちが真剣に考えるきっかけとなりました。

そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、和歌山県出身のトップチーム選手・酒本憲幸選手がゲストとして登場してくれました。酒本選手は中体連・高体連出身の選手でアカデミーの選手とは現時点では環境は異なりますが、多くの努力や苦労をしてプロの道を切り拓いていった選手の話は中学校の選手たちにとっては大きな学びになったことと思います。プロというものがまだまだ遠い話であったジュニアユースの選手たちにとって、和歌山県出身のプロ選手の話は身近に「プロ」というものを感じられた良い機会となりました。

選手たちは、このよのなか科を通じて、クラブのこと・Jリーグのこと・それに関わる多くの人たちのことを学び、そして自らの将来について考えるきっかけとなりました。今までなんとなくプロになりたいと思っていた想いから、なぜプロを目指すのか、そのためにどういう努力をしていくべきかなど将来の道筋をしっかりと想い描こうとし始めました。14歳・15歳の選手たちはメンタル的にも難しい時期であります。このプログラムをきっかけに、選手たちが改めてサッカーと向き合い、改めてサッカーを本気で楽しみ・突き詰めるきっかけになり、今後心も身体も成長していくことを期待しています。

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なお今回は、2017年度Jリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座の一環として開催されました。