6月1日(月)2015明治安田生命J2リーグ第16節
コンサドーレ札幌 vs セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/札幌ド)
試合写真・コメントなど チケット
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 現在、セレッソの1つ上・7位につけるコンサドーレ札幌だが、調子は右肩上がりと言っていい。特に5~6月にかけての時期は、北海道内と本州などの気温差が大きくなり、アウェイゲームが難しくなりがち。しかしながら前々節はザスパクサツ群馬に2-0で、前節は徳島ヴォルティスに2-1と敵地で2連勝を果たしているのである。
「ほかの地域は気温が高くなっているが、我々は涼しい気候のなかで質のよいトレーニングができる。これはアドバンテージだ」とクロアチア人指揮官のバルバリッチ監督は言葉を強めている。

 札幌の好調を支えているのは守備だ。FW都倉賢のファーストディフェンスを合図に、2シャドーやサイドハーフの選手が一気に相手選手にタイトなマンマークを仕掛ける。そうして相手の攻撃からインターセプトしてのカウンターで敵陣を強襲する。その守備網を通過されても最終ラインではベテランのキャプテン・河合竜二を中心に、強固な守備陣が待ち構えている。そしてそれをもかいくぐってシュートまで持ち込んでも、最後の砦には昨シーズンまでセレッソに所属した大型GKク ソンユンが待ち構える。前節の徳島戦でも、クがビッグセーブを見せ、チームを勝利に導いている。多くのチームメイトが「ソンユンのおかげで勝てた」と称えたほどだ。

「U-18在籍時も含め、セレッソでは多くの方々に優しく接してもらい、約2年半、本当にすばらしい時間を過ごすことができました。思い出がありすぎて、何か1つを挙げることはできないほど。毎日が思い出に残っていると言えます。試合には出場することができませんでしたが、日々の練習で技術力を高めてきた自信はあります。そして今シーズン、札幌で試合出場を果たすことができたので、セレッソで身に着けた技術と、札幌で得た試合経験を存分に発揮し、成長した姿をセレッソサポーターの皆さんにお見せしたいと思っています」
 そう強く発して、古巣との対戦を心待ちにするク。目標とする選手は今でも変わらず「キム ジンヒョン選手です」と口にしており、このGK対決も試合の注目ポイントとなりそうだ。
フォト&コメント「ク ソンユン選手との再会に燃えるジンヒョン選手」

 前述したように2連勝中でチームには勢いがあるが、「大事なのは常に目の前の一戦。また新たな気持ちでセレッソ戦に全力で挑みたい」とバルバリッチ監督は気を引き締める。「順位はウチのほうが上だが、セレッソの戦力は間違いなくリーグトップレベル。90分間通してやるべきサッカーを出し続けなければいけない」と稲本潤一も総力戦で挑む構えだ。

 また、この試合では開幕直前に負傷した小野伸二が今シーズン初ベンチ入りを果たす可能性もあり、こちらもまた注目点となりそうである。

文・斉藤宏則

J2 第16節 札幌戦|イベント情報