10月18日（日）2015明治安田生命J2リーグ第37節
ザスパクサツ群馬 － セレッソ大阪　（15:00KICK OFF/正田スタ）
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　狙うはセレッソ大阪からの2つ目の白星だ。群馬は第8節 で開始2分にフォルランのゴールで先制されながらも小林竜樹の2ゴールで逆転勝利を挙げた。今節は雪辱を期すセレッソをホームに迎え撃つが、恐れるものは何もない。自動昇格をかけて決死の戦いを続けるセレッソの重圧を逆手に取って、群馬は今カードの2連勝を企む。

　前節・徳島ヴォルティス 戦は、群馬・服部浩紀監督の思惑どおりの快勝だった。指揮官は、川岸祐輔、小牟田洋佑、川島將の若手3選手を先発のピッチに投入、7試合連続（3分4敗）で勝利から遠ざかっていたチームに新たなスパイスを加えた。Jデビューとなった川岸ら試合に飢えた野武士たちはガムシャラなプレーを披露。終了間際には、途中出場のユン ヨンスンが執念の決勝ゴールを叩き込み1−0で勝利を収めた。
　11試合ぶりのスタメンで勝利に貢献した小牟田は「前日の夜に、若い選手たち同士で『絶対に勝とう』と誓い合った。この気持ちと勢いをセレッソ戦にもつなげたい」と静かな闘志を燃やす。

　チームにとって残念なのは、最終ラインで獅子奮迅のパフォーマンスを見せた川岸が試合後にウイルス性の結膜炎を患い、戦線離脱となったこと。セレッソ戦の欠場がほぼ確実な状況となっているが、それもチームの士気を高める要素。江坂任は「あいつ（川岸）の分まで戦うつもり」とゲームへ挑む。

　指揮官は前節に引き続き、若い選手たちを起用することを明言。ゲームはセレッソにボールを支配される時間が続くことが予想されるが、一丸となった守備でセレッソの攻撃を封じてゴールチャンスをうかがう。服部監督は「セレッソは上位につけているが、いまの時期は順位は関係ない。うちはノープレッシャーだがセレッソにはプレッシャーがかかる。その足し算と引き算で横一線だ」と不敵な笑みを浮かべる。
　残り6試合、群馬はここでセレッソから勝利を挙げれば、ターゲットであるトップ10が現実味を帯びてくる。ラストスパートをかける瞬間はいまだ。

文・伊藤寿学