10月25日(日)2015明治安田生命J2リーグ第38節
セレッソ大阪 - カマタマーレ讃岐 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 J2リーグ2年目の讃岐は、スタートダッシュに成功して第26節終了時点では12位まで順位を上げた。ただ、後半戦に失速して現在19位。ここ8試合は4分4敗でわずかに2得点のみ…。深刻な得点力不足に陥っている。
 特に前節の熊本戦では、ホームにもかかわらず相手に主導権を奪われて中盤で自由にボールを回され、讃岐が前半に放ったシュートは1本だけ。後半は少し持ち直したものの、終了間際にミスからボールを奪われてPKを与えるなど散々な内容で0-2の完敗だった。

 降格圏となる21位との勝点差は5。残留争いから抜け出すために、今節のセレッソ戦は勝点が必須。おそらく押し込まれる展開になるだろうが、前節は累積警告で出場できなかったMF永田亮太とMF仲間隼斗が戻ってくるのは明るい材料だ。

 セレッソ戦に向けて、讃岐の中盤を支える2人のボランチは意気込みをこう語る。
「セレッソの選手はみんなうまいので、讃岐は一体感を持ってプレーすることが大事。守備はもちろん、攻撃も一体感を大切にしていきたい」(永田)
前回の対戦 では前半の早い時間帯で畳み込まれるように失点してしまったので、同じ過ちを繰り返さないよう、相手が焦れるくらいにしっかりやりたい。前半を0で抑えればうちにも勝機が出てくると思うので、自分たちでやりたいゾーンを意識して、しっかり守備をしたい。お互いの目標はJ1昇格・J2残留と違うけれど、持っている危機感は共通していると思う。選手1人1人の能力は絶対セレッソのほうが上なので、チーム全員で立ち向かいたい」(岡村和哉)
 また、前回の対戦で2得点した楠神順平選手については、同じ関西学生リーグ(岡村:大阪学院大、楠神:同志社大)で対戦したこともあるだけに「あいつはすごい!なかなか試合に出られないときも、与えられたチャンスで結果を出せるようしっかり練習をしている。そういう選手がたくさんいるのがセレッソ。見習わなければいけない」と警戒する。

 北野誠監督も「今は、どのチームも昇格やプレーオフ、残留をかけて負けられない厳しい戦いをしている。セレッソは強敵だけど、うちはお尻に火が付いているので勝点を取りにいきたい」と話す。残り5試合、讃岐はJ2残留ラインの20位以内を確保するために絶対に負けられない試合が続く。この緊張感の中でJ1昇格を目指すセレッソと戦うことになるが、今季ここまで見せている堅守をベースに、この試合でも讃岐らしいサッカーを見せてほしい。

文・大森一(オフィスひやあつ)