11月14日(土)2015明治安田生命J2リーグ第41節
V・ファーレン長崎 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/長崎県立)
試合写真・コメントなど チケット
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 今、長崎が目指しているのは、J2昇格1年目の2013年以来2度目となるJ1昇格プレーオフ出場だ。現在の順位は7位だが、6位の千葉と勝点差はなく、残り2試合での逆転へ全力を傾けている。

 リーグ最少の失点31という数字が示すように、守備が長崎最大の特徴で、前線からのプレスとハードワークはリーグ屈指と言っていいだろう。だが、第39節・大宮アルディージャ戦に1-2で敗れ、続く前節のジュビロ磐田戦も先制しながら逆転を許し現在2連敗中。そんな状況でのセレッソ大阪戦だが、チームの士気は衰えていない。自分たちが挑戦者の意識を持って、3年に渡り継続してきたスタイルを貫いた時の強さを信じているのだ。事実、2013年にはガンバ大阪、2014年には湘南ベルマーレと、リーグ優勝チームを2年続けて破っており、圧巻の戦力を有するセレッソに対しても、5月に行われた第14節の再現(1-2で長崎が勝利)を狙っている。

 セレッソを甘く見ているわけではない。高木琢也監督は以前から「セレッソの戦力はJ2で頭一つ抜けている。特に前線の選手に対して1対1で守るのは難しく、連携で対応しないといけない」とその実力を認めている。それでも「隙はあるので、そこを突いていきたい」と前節4失点した守備を立て直しながら、勝利を狙っていくつもりだ。

 かつてセレッソに在籍した高橋祐太郎は、ジュビロ戦後に「自分たちの良かった部分を出しながら、90分集中を切らさずに戦いたい」と抱負を語り、同じくセレッソOBの黒木聖仁も「5月の対戦では、セレッソに油断があったと思う。今回はそうはいかない。次に勝ったほうが本当の強者。本気で戦って、チームとして絶対に勝ちたい」と気持ちを高めている。

 また、Jリーグ参入以来、ホーム最終戦未勝利の長崎にとって、今年こそ勝って晴れやかな気持ちでホーム最終戦のセレモニーを迎えたいという思いは強い。その実現のためにも、チームはセレッソに勝つことしか考えていない。

文・藤原裕久