2月28日(日)2016明治安田生命J2リーグ第1節
FC町田ゼルビア - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/町田)
試合写真・コメントなど
チケット ※チケット完売のため、当日券の販売はありません。ご注意ください。
----------

 セレッソ大阪サポ―ターの皆様、初対戦よろしくお願いします!

 町田の宮崎&鹿児島キャンプでの練習試合で、森島寛晃さんをお見掛けしました。町田はJ3の2位からJ2・J3入れ替え戦を突破して再昇格を果たした“22チーム中22番目”のチーム。開幕戦の相手とは言え、セレッソさんはそんな相手でもスカウティングをしっかりやる。しかもワールドカップでゴールを決めた日本サッカーの“レジェンド”が分析にいらっしゃる…。J2ではそれが当たり前なのかもしれませんが、私にとってはうれしい驚きでした。ただ、もう少し油断してくださると助かるのですが…。

 町田には日本代表経験のある選手がいません。スタジアムもキンチョウスタジアムのような市街地でなく、鶴川駅・町田駅からバスに揺られて行く丘の上にあります。予算とスタッフは、J2では最少規模でしょう。ボラティアの協力や、サッカーの街・町田の支えはありますが、セレッソから見ればチャレンジャーであることは否めません。
 ただ町田は素直に“いいチーム”だと思います。金聖基はセレッソでも2年半プレーしたことがあるセンターバック。今季からこのクラブに移籍してきました。今は畠中槙之輔と激しいレギュラー争いをしています。今も山下達也選手、丸橋祐介選手と仲がいいという彼に、セレッソと町田を比べてもらいました。
「個で言えば、セレッソはすごいメンツが揃っています。ただ町田は全員で、チームで戦うという部分はセレッソに負けていない」

 言葉にすると単純な話ですが、そのとおりだと思います。コンパクトな陣形でスペースを消す、プレスをかける守備に町田の強みはあります。FWとMFがサボらずにコースを限定するから、DFはパスカットができる。しっかりと寄せて前に蹴れない状況を作っているから、DFはラインを上げられる。そういう“全員で息を合わせたハードワーク”が、チームの強みです。町田は昨年の天皇杯で名古屋グランパス、アビスパ福岡を倒しました。相手が強敵であればあるほど、逆に持ち味を出すという傾向があります。

 セレッソにとっては、“42分の1”の試合かもしれません。しかし町田にとってこの開幕戦は、おそらくクラブ史上最多の観客を集める特別な試合になります。そんな大一番を、私たちは今からウキウキした気持ちで待っています。

文・大島和人