4月23日(土)2016明治安田生命J2リーグ第9節
北海道コンサドーレ札幌 - セレッソ大阪 (13:00KICK OFF/札幌ド)
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現在、暫定4位につけている北海道コンサドーレ札幌。今シーズンは開幕戦こそ動きが硬く東京ヴェルディに完敗(0-1)を喫してしまったものの、その後は地元・北海道の気温が上昇するのと歩調を合わせるかのごとく、着実に勝点を積み上げてきている。
注目すべきはその手堅いゲーム運びだ。今シーズンは3-5-2の布陣をベースとし、相手のスタイルによっては守備的MFを3枚にしたり、トップ下に運動量のある選手を置いて相手のパス配球役となる選手をマークしたりと、まずはストロングポイントを消して守備を安定させた上で良い攻撃に移るというスタイルが機能している。
なかでも、第4節の清水エスパルス戦はオウンゴールとリスタートからの得点で勝ちきってしまったり、第7節のファジアーノ岡山戦などは防戦一方の展開を強いられながらも、セットプレーから得た虎の子の1点を粘り強く守りきっている。
多くの選手が「セレッソは間違いなく強い。力のある選手が揃っている」と発するように、この試合でもセレッソの攻撃を堅い守備で跳ね返しながら、したたかに勝機をうかがっていく。
そんな一戦に強い闘志を燃やしているのが、一昨年までセレッソに在籍した韓国人GKク ソンユンだ。現在はU-23韓国代表候補の常連メンバーで、昨年夏には韓国代表にも選出されるほどに成長を果たしたいる。そんなク ソンユンはこう話す。
「相手は強敵なので、勝てばチームに勢いもつくと思うので、何としても勝ちたい」とした上で、「古巣ということに関して言えば、古巣だから倒したい、という気持ちよりもセレッソのサポーターの皆さんに自分が成長した姿を見てほしいという気持ちが一番強いですね」と続ける。昨シーズンの対戦成績は1分1敗だったこともあり、「今度は勝ちたい」と力を込めた。
また、この試合への意気込みの強い人物が札幌にはもう1人いる。今シーズンから就任したブルーノ クアドロスコーチ。2005~06年にDFとしてチームを支えた元セレッソ戦士だ。
「セレッソは私にとって思い入れの強いチームです。大阪の街も本当に大好きだし」と思いを発する。「私が在籍していたときは16歳くらいだったヨウイチロウ(柿谷曜一朗)がまたセレッソでプレーしているのは本当にうれしいし、当時は新人だったタツヤ(山下達也)が守備の中心を担う存在になっていて感激している。シャケ(酒本憲幸)もずっとセレッソを支えていてすばらしい。モニ(茂庭照幸)ともFC東京で一緒にプレーしていたし、彼らとは話したいことがたくさんあります。対戦がものすごく楽しみです。セレッソといいゲームをして、勝ちたいです」とセレッソについて話し出すと、言葉は止まらなかった。
そんな2人に代表されるように、札幌はセレッソを倒すべく、すべての思いと力を注ぎ、挑む。
文・斉藤宏則
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