4月29日(金・祝)2016明治安田生命J2リーグ第10節
セレッソ大阪 - 京都サンガF.C. (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 ちょうど1年ぶりのキンチョウスタジアムでの関西ダービー。京都にとっては、期待の高まる大一番だ。

  昨季はセレッソにいて対戦相手だった染谷悠太が、今季から京都に復帰して最終ラインでチームを後ろから統率しているのに不思議な感覚を覚えるが、「自分が在籍していたチームですし、思い入れもあります」とは当人のコメント。さらにセレッソへの思いを明かしてくれた。
「京都の選手もみんな仲がいいですけど、セレッソも本当に仲がいい。楽しい思い出がたくさんあります。でも勝負なので、そこはシビアに…。セレッソは誰が出てもいいサッカーをしますし、本当に能力の高い選手が揃っています。集中しないといけないですね」。

 今季、名古屋から京都に加入した左サイドバックの本多勇喜も、セレッソ戦を楽しみにしている1人。松田陸とは大学時代(本多:阪南大、松田:びわこ成蹊スポーツ大)に何度も対戦があり(当時、本多はセンターバックなのでマッチアップはなかった)、プロ入りしてからも名古屋とFC東京で戦った経験がある。
「陸とも力(双子の兄/名古屋)とも、仲がいいです。陸はクロスの精度が高いので、そこは注意したい」と語る。一時はコンディションを落とし、ここ数試合は先発から外れていた本多だが、途中出場などで調子を上げているだけに、出場すればここのマッチアップも注目だ。

 石丸清隆監督は「セレッソは1人1人のポテンシャルが本当に高い。攻撃的ですし、前線の全員に注意しないといけない」と警戒感を隠さない。そして、セレッソのストロングポイントについてもう1つ「セットプレーが高い」ことを強調していた。高さのある選手が多いセレッソのセットプレーは、「要注意以上の絶対警戒」だ。「守備意識を高くやりたい」と石丸監督。

 シーズン当初はチームの完成度が低く、開幕から4戦引き分けがつづくなど調子が上がらなかった京都だが、メンバーを入れ替えながらコンディションの良い選手を起用してチーム内の競争を促し、少しずつ立て直し始めている。
 前節(第9節)は徳島に0-1で敗れたものの、第6・7節では連勝。選手は一様に手応えを感じはじめているようだ(第8節の熊本戦は地震の影響で中止)。ここから巻き返すためにも、関西ダービーとなるセレッソ戦へは選手たちも高い意識で臨むだろう。楽しみが多い一戦になりそうだ。

文・武田賢宗