7月3日(日)2016明治安田生命J2リーグ第21節
ロアッソ熊本 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/うまスタ)
試合写真・コメントなど チケット
----------

 セレッソ大阪サポーターの皆さん、まいど。今年もお会いしました。
 この試合はご存じの通り、4月14日の前震、そして16日の本震と、2度に渡る大きな地震による影響で、“ホームタウンで”開催できなかったホームゲームの再開という、熊本にとって“とても大切な”ゲームです。そんな特別な試合の相手として、セレッソ大阪を迎えられることを本当にうれしく思います。熊本国府高校出身の藤本康太選手はじめ、熊本ゆかりの選手たちが企画したチャリティTシャツ へのご理解や、義援金、支援募金など、あらゆるご協力やご支援にも感謝申し上げます。

 日曜日のナイトマッチということで、おいでになれない方もたくさんいらっしゃるとは思いますが…、お越しくださる皆さん、ようこそ!熊本へ! 試合だけでなく、ぜひ熊本の街や、傷を負ってもしぶとく踏ん張る熊本城や、そして前を向いて進んでいる選手たちと熊本の人たちを見て、おいしいものを食べて飲んで、楽しんでいただきたい。我々、負けませんから!(地震に)

 さて試合です。
 過去の戦績ではわずか1勝(3分4敗)と負けが先行していますが、昨シーズンは2引き分けでした。今シーズンの熊本は、昨シーズンまで6年間ヘッドコーチを務めた清川浩行監督が就任して、昨シーズンまでの土台を継承、継続するというスタンスでチーム作りをスタート。好調な滑り出しで一時は首位にも立ち、今シーズン初の連敗を喫したところで地震による中断となりました。

 第13節・千葉戦からリーグ戦に復帰して4連敗、その前から合わせると6連敗と苦しみましたが、選手たちの試合勘も戻り、その後5戦負けなし(3勝2分け)と調子は上向いています。チームを引っ張るのは、今季も鳥栖からの期限付き移籍でプレーする清武功暉。フリーキックや第19節・讃岐戦で見せたミドルシュート、そして水曜日(6月29日/第8節)に行われた京都戦でのゴールなど、自分でも点が取れますが、チャンスに絡む働きぶりはセレッソでもプレーした兄・弘嗣にも負けません。ただ最近では、プロ3年目のMF嶋田慎太郎や、サイドバックの黒木晃平に藏川洋平、そして高柳一誠やキム テヨンといったボランチが点を取れているのも強みです。

 とは言え、簡単な相手ではないことはよくわかっています。熊本としては先に点を与えないことがテーマになるでしょう。京都戦(1-1)ではスタートから3バックのシステムを採ってセンターのゾーンを厚くし、全体の距離感を保っていたことで守備からペースを握りました。この試合では、前節の岐阜戦から先発を入れ替えており、今節もまたスタメンが変わることが予想されますが、誰が出ても同じサッカーができるように準備を進めています。

 京都戦から中3日とキツい日程ですが、3カ月ぶりの「うまスタ」でのゲームとあって選手たちはもちろん、サポーターも燃えています。スタジアムの安全確認が完了しておらず、メインスタンドのみということでご不便をおかけするかもしれませんが、逆にギュッと密集した感じの雰囲気も、楽しんでいただければ幸いです。そして試合後は、皆で「カモン!Rosso!!」しましょう!(アレ?)

文・井芹貴志