7月24日(日)2016明治安田生命J2リーグ第25節
カマタマーレ讃岐 - セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/ピカスタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 DF登録6選手のうち、小澤雄希・エブソン以外の4選手が負傷離脱し、苦しい戦いを強いられているカマタマーレ讃岐。さらに今節では、ここ4試合はDFとして先発出場していたアラン(本来のポジションはFW)が出場停止。前節の京都戦では、北野誠監督が「このシステムしかなかった」と語った3バックで臨み、右に本職はボランチの永田亮太、左に元日本代表FW我那覇和樹を置くというサポーターの度肝を抜くものだった。しかし、守備の際には中盤の小澤雄希と藤田浩平が下がって5バックでスペースを消し、攻撃の際にはこの2人が上がって得意のカウンター。「J1で10番をつけていた選手。実力がずば抜けている」と指揮官が評価する渡邉大剛(元大宮アルディージャ)も、7月の移籍加入後3試合目にしてチームにかなりフィットしてきたようで、渡邉を起点とする攻撃シーンも見られた。
 京都戦では、時間が経つに連れて讃岐の選手たちの足が止まり気味になり、ブロックを組んでしっかり守ってカウンターという讃岐のお家芸を相手にやられて0-1で敗戦。これで8戦白星なし(2分6敗)となり、順位は1つ後退して19位となってしまった。

 今週は、讃岐としては珍しく“施設の都合”で完全非公開練習が続いた。セレッソ戦に向けて、京都戦での布陣をより強固なものにしてくるのか、新たな秘策を打ち出してくるのかは、今のところ不透明。ただ、京都戦で何度も惜しいシーンを見せたチーム得点王・仲間隼斗(5得点)、第11節・千葉戦以来ゴールのない木島良輔の、今節でのゴールに対する意欲は並々ならぬものがあると期待できる。広い視野を生かして選手を散らし、攻撃のチャンスをうかがう渡邉の試合感覚も本格的に戻ってくる頃だろう。

 讃岐が最後に勝利したのは、第16節・セレッソ戦 だ。セレッソサポーターには苦い記憶として残っているかもしれないが、後半アディショナルタイムに追いつかれた讃岐は、さらにその後に勝ち越しゴールを決めるという劇的勝利をあげた。
「あの感動を、今度はホームで」。選手たちは、心に誓っている。

文・中条さくら(オフィスひやあつ)