4月1日（土）2017明治安田生命J1リーグ第5節
セレッソ大阪 － 横浜Ｆ・マリノス　（15:00KICK OFF/金鳥スタ）
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３月４日の第２節以来、約１カ月ぶりの白星を狙う横浜Ｆ・マリノスが、再びキンチョウスタジアムに乗り込む。前回、セレッソ大阪と顔を合わせたのは、つい最近。３月15日、ルヴァンカップ・グループステージ初戦で激突し、2－0と迎撃された 。お互い若手主体のメンバー構成ではあったが、横浜FMは完敗を喫したと言っていいだろう。

２点ともCKからの失点であり、流れの中から崩されたわけではない。しかし、ピッチ外から見た率直な感想として、セレッソに比べ、攻守ともに迫力不足を感じた。中で戦った選手は、その要因を「セレッソのほうがボールに対する出足が圧倒的に早かった。せっかくDFラインで跳ね返したとしても、向こうの素早い出足によりルーズボールを拾われて、また２次攻撃を受けるという感じだったので、負けるべくして負けた試合だと思います」（伊藤翔）と語った。『球際の差』が、そのまま明暗を分けたのだ。

今季のセレッソは尹晶煥監督体制下となり、選手コメントを見ても「球際」「運動量」というワードが多く出ている印象を受ける。素早い出足に対し、同じ土俵で真っ向勝負を挑むのか、それともエリク モンバエルツ監督が、いなす術を模索するかに注目したい。

また、両サイドハーフの出来が勝敗に直結する予感が漂う。コンディション的に問題がなければ、横浜FM側から見て左は齋藤学と清武弘嗣、右はマルティノスと柿谷曜一朗が対峙すると予想される。齋藤は今季まだ無得点ながら、３アシストを記録。マルティノスは前節のアルビレックス新潟戦で、カットインから豪快な左足ゴールを叩き込み、DAZN週間ベストゴール賞に選ばれた。ともに自慢の高速ドリブルで清武と柿谷を後手に回らせ、自陣に押し込めれば、試合のイニシアチブを握れるに違いない。

齋藤は、柿谷とはU-17ワールドカップを主力として戦った盟友であり、「本物の天才。すべてがスゴイ」と柿谷をリスペクトする。清武のドイツからの帰国の報にも即反応し、「セレッソもキヨくんが帰ってきたり、いい補強をしている。今季はどこが勝ってもおかしくない。死ぬ気になって戦って、やっと勝ちを獲れると思っている」と気持ちをたぎらせていた。両翼のハイレベルなバトルを制し、勝利を導くのは誰になるのか。興味をそそられる。

文・小林智明（インサイド）