4月22日(土)2017明治安田生命J1リーグ第8節
ヴァンフォーレ甲府 - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/中銀スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 セレッソ大阪の選手・スタッフ、ファン・サポーターの皆さんに、ルヴァンカップ第2節 (4月12日)の10日後に、再び山梨に来てもらうというスケジュールは大変だと思います。
甲府も4月末から5月初めに2度神戸に行くので(4/30:J1第9節、5/10:ルヴァンカップ第5節)、同じチームとの試合がリーグ戦とカップ戦で続く今季のスケジュールに困惑しながらも、今節はホームの地の利を活かしたい。ただ、セレッソの強力な攻撃陣、清武弘嗣の初先発にちょうど頃合いのいいタイミングになってしまったことに、不安は感じる。

 吉田達磨監督は「セレッソのリーグ戦メンバーは、前回のルヴァンカップとは全く違う。前線の4枚は強力だし、ボランチの2枚も相手の攻撃を潰せて、セカンドボールを拾えるのでレベルが高い」と強く警戒している。
 甲府もルヴァンカップとは違うメンバー構成となるだろうが、公式戦が8試合もある5月を前にして、ケガ人が増えていて台所事情は厳しくなりつつある。ベンチメンバーは手薄になるだけに、ドゥドゥ、堀米勇輝の先発2トップが個のスペシャル感を出したい。

「リーグ戦でセレッソとバチバチ闘いたい」と話していた元セレッソの黒木聖仁は、ケガから戻ったばかりで先日のルヴァンカップでは先発していたが、その後の練習で負傷してしまった。今節では、その願いは叶わない。
 甲府の雰囲気は、前節で残留争いのライバル・アルビレックス新潟に0-2で敗れて少しどんよりしてしまったが、若い選手が多く―ルヴァンカップほどではないだろうが―アグレッシブなセレッソを相手に、残留を争うチーム同士ではない明るいサッカー(ボールを失うことを恐れ過ぎないというニュアンス)で挑む意欲は高い。
 吉田監督は「プレッシャーを掛け合う、外し合う試合になると思う」と話していて、ここまで取り組んできた“達磨スタイル”のスペースを取るポジショニングとリズムの速いパスワークをどれだけ出せるかを見どころの1つにしたい。急にうまくなるわけではないので、ベースはあくまでも守備的だが、昨季はガンバ大阪で出場機会に恵まれていなかった小椋祥平を筆頭にしたボール奪取力を生かして、カウンターにも勝機を見出したい甲府。
 前節の新潟戦のtotoの予想では、珍しく甲府有利になっていたものの期待に応えられず。今節の投票状況を見ると、セレッソの勝利予想は約58%、甲府の勝利予想は約19%と「まぁそんな感じでしょう」というものだが、今節はこの予想を裏切るためにセレッソのうまさをワクワクしながら受け止めて戦う。

文・松尾潤