4月7日(土)2018明治安田生命J1リーグ 第6節
セレッソ大阪 - サガン鳥栖 (15:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 前節(第5節)の名古屋戦は2点差を追いついて、終了間際の逆転弾で大いに盛り上がった鳥栖。その決勝点を決めたのが、鳥栖のアカデミー出身のFW田川亨介でした。リーグ戦の合い間に行われた2018JリーグYBCルヴァンカップ・長崎戦(4/4・水)では、3-2で敗れたとはいえゴールを決めたのは日ごろ試合出場の機会の少ないDF三丸拡(24歳)とMF石川啓人(19歳)でした。セレッソ大阪サポーターの皆さんには馴染みのない名前かもしれませんが、いずれも鳥栖サポーターの間では注目株の若手選手です。

 田川は、劣勢の名古屋戦で74分からピッチに立ち、同点弾(ビクトル イバルボ)と逆転弾のシーンに尽力しました。鳥栖のFWといえば、元コロンビア代表でワールドカップ出場経験を持つビクトル イバルボを中心に、元韓国代表の趙東建(チョ ドンゴン)がコンビを組んで大暴れしていますが、その2人の牙城を崩す活躍を見せているのが田川なのです。
 田川は鳥栖U-18からトップに昇格して2年目、レフティでスピードもあり、後方からボールを引き出すのがうまい選手です。そして、最も相手を恐怖に陥れるのが、左右の足どちらでも強力なシュートを放つことができる点です。

 こんなことは、元鳥栖の監督も務めた知将・尹晶煥監督ならとっくに分析済みではあるでしょうが、実際に対峙するセレッソのDF陣やGKにしてみると相当に厄介なFWであることは間違いありません。セレッソサポーターの皆様も、ぜひ実際の試合で彼のすごさを目にしてください。セレッソには、日本代表での活躍も期待されるFW杉本健勇がいますが、彼の若かりし頃(失礼!)を垣間見ることができるのではないでしょうか。DF三丸やMF石川も、個性あふれるプレーで皆様の印象に残ると思います。

 3選手とも、4/4(水)の長崎戦に出場しており、中2日と間がないために、現段階で出場はわかりません。ただ、リーグ戦を前節と近いメンバーで戦うのであれば、必ずや売り出し中の若手選手の出場機会があるはずです。
 昨季の結果はリーグ戦2敗、鳥栖のホームで戦ったルヴァンカップは4-4の引き分け。今季は尹晶煥監督率いるセレッソに胸を借りるという試合になりますが、第5節を終了した時点では鳥栖のほうが上位にいます(勝点2差で6位)。ここまでは、少しだけ鳥栖が好調と言えるかもしれません(セレッソが勝利すると、順位が入れ替わってしまうことはあえて触れません)。

若手選手の勢いを借りて、鳥栖はチームスローガンどおり『ITADAKI』を目指しています。今節も熱い試合で盛り上がりましょう!

サカクラゲン/サッカージャーナリスト