8月15日(水)2018明治安田生命J1リーグ 第22節
セレッソ大阪 - 清水エスパルス (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 前回、リーグ再開初戦で対戦 してからちょうど4週間。セレッソ大阪に3-0で快勝した清水エスパルスは、それで勢いに乗って4年ぶりの3連勝を飾ったが、その後は鹿島に惜敗し、川崎Fには力負けして2連敗。今節は、良いイメージを持っているセレッソとのアウェイゲームで、連敗ストップを図ろうとしている。
 連敗はしているが試合内容は悪くなく、今季初の逆転負けを喫した川崎F戦でも「相手にボールを持たれる時間は多かったですが、全員が高い意識や集中力を持ってハードワークできていたし、前半戦(川崎Fには0-3で完敗)に比べたら成長できていると思います」(北川航也)と自信を失ってはいない。

 もちろんチームとしての戦い方も、セレッソとの前回対戦時とまったく変わることはない。4-4-2のコンパクトな守備のブロックを作り、できるだけ高い位置でボールを奪ったところからのショートカウンターでゴールを奪うのがもっとも得意な形だ。前回対戦では、セットプレーなどそれ以外の形からも点を取っており、得点に至るバリエーションは増えている。また夏場の連戦の中でも、チーム全体のハードワークや切り換えの速さという特徴は維持できている。
 前回と異なるのは、加入直後から4試合で3得点と大活躍しているドウグラスの存在だ。川崎F戦で頭を打って途中交代しているため、今節の出場は微妙な面もあるが、彼が出れば前線のパワーやスピード、決定力が向上し、攻撃の迫力はより増すはずだ。

 またセレッソ出身のスピードスター・村田和哉も、前節で7試合ぶりに出場を果たし、古巣対決に向けて意欲を見せている。
「チャンスが来たときにしっかりと結果を残さないと次のチャンスはないと思う。自分自身もっともっとコンディションを上げて、自分を出せるように頑張るだけです」(村田)
 後半の疲れている時間帯で彼が投入されれば、セレッソの守備陣にとっては大きな脅威となるだろう。

 それでもセレッソの強さに対するリスペクトは、以前とまったく変わっていない。ボランチの河井陽介は「(前回は)スコアは3-0ですが簡単な試合ではなかったし、今回もしっかりハードワークして、自分たちのサッカーをやっていくだけです」と言うが、それは全選手に共通する思いだ。「チームが良い形で来ている中で連敗しているので、なんとか流れを変えられるようにしたい」(村田)という気持ちも同じ。
 ひたむきに団結して自分たちのサッカーを追求していくという姿勢は、アウェイでより強く意識しながら戦っていくはずだ。

文・前島芳雄