9月1日(土)2018明治安田生命J1リーグ 第25節
浦和レッズ - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/埼玉)
試合写真・コメントなど チケット
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 互いに酷暑の中の連戦を終え、約1週間のインターバルを挟んで迎えるゲームになる。浦和レッズは2018明治安田生命J1リーグ第23節で清水エスパルスと3-3、第24節で名古屋グランパスと1-4。2試合続けて勝利できず、合計7失点と厳しい成績が残った。さらに、その間に入った天皇杯ラウンド16の東京ヴェルディ戦も大幅なターンオーバーは行わずに、主力のほとんどを起用して1-0の勝利という状況だけに、チーム全体が抱える疲労は顕著だ。 

 また、名古屋戦には公式戦では6月6日の天皇2回戦で負傷して以来となる長澤和輝のスタメン復帰という明るいニュースがあった一方で、ゲームメーカーの柏木陽介が左足内転筋の張りで欠場というアクシデントもあった。柏木がセレッソ大阪戦に復帰できるかどうかは微妙な状況にある。

 第17節にセレッソのホームで迎えた前回の対戦 では、古巣対決となった高木俊幸に開始早々に先制ゴールを許したが、守備戦術を前半のうちに修正したことでペースを奪い返し、後半にはセットプレーから興梠慎三が信じがたいような技術を発揮したボレーシュートで同点ゴールを奪って引き分けに持ち込んだ。ゲーム内容は全体的に拮抗したものであり、今回もちょっとしたことで勝敗がどちらに転ぶかわからない力関係にあると言えるだろう。

 浦和の選手たちの中でも、このセレッソ戦に強い思いを話したのはGK西川周作だ。前回の対戦では昨季までの同僚である高木にゴールを許した上に、対戦を心待ちにしていた大分トリニータ時代の同僚であるMF清武弘嗣が欠場していたからだ。
「この試合を終えて代表ウィークにも入るので、無失点に抑えることを考えたいですね。トシ(高木)も埼スタでの試合をすごく楽しみにしていると思いますし、僕たちも彼との対戦は楽しみです。それに、個人としてもキヨ(清武)と対戦する機会が、彼のケガもあってなかなか実現してこなかったので、すごく楽しみにしているんです」

 リーグ戦2試合で7失点しているとはいえ、名古屋戦ではジョーのPKを弾き出すなどプレーそのものは好調な西川だけに、ホームでセレッソを抑え込む意欲は強い。埼玉スタジアムでは無失点で試合を終えると、大型ビジョンでパートナー企業の提供によりシャッターが下りる「Nice Shut Out !!」という演出が行われる。それを見せつけることは、浦和にとってリーグ3試合ぶりの勝利につながる。
 互いに気持ち良く代表活動による中断期間を迎えるためにも勝利が欲しい。夏場のラストゲームと言える一戦は、意地と意地がぶつかり合う熱戦が期待できるはずだ。

文・轡田哲朗