12月1日(土)2018明治安田生命J1リーグ 第34節
横浜F・マリノス - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/日産ス)
試合写真・コメントなど チケット
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 最後の最後まで大混戦の残留争いに巻き込まれているが、すでに体半分以上はその出口に入っている。そんな状況にあるのが現在12位の横浜FM。たとえ最終節で敗れたとしても、得失点差の関係でほぼ残留が決まっている。

 直近の5試合は、2勝3敗で黒星が先行。奇しくも○●●○●と星の並び順までセレッソと同じだ。最近は川崎Fと並び、リーグトップの得点数を誇る攻撃が湿りがち。前節の鳥栖戦は、残留レースの後方を走る鳥栖の気迫とロングボール攻撃に押され、シュート数は計4本に終わる。そのうちの1本が伊藤翔の前半の先制点になったが、後半に逆転ゴールを許すという後味の悪いゲームになってしまった。

 最終節を迎えるにあたり、今季の得点源・伊藤はこう語る。「最終戦は勝って気持ちよく終えたいのはもちろんだし、こういう厳しいシーズンのなかで、サポーターは1年通して応援してくれた。最後はいい思いをしてもらいたいです」。ホーム最終戦は、やはり別格の試合。しかも、相手は開幕戦で対戦したセレッソ。昨季の最終戦、元日の天皇杯決勝でも相対し、3度目のシーズンの節目での戦いとなる。

 天皇杯では力負けしたが、2月25日のヤンマースタジアム長居の一戦ではドロー。今季より導入したアタッキングフットボールの公式戦初お披露目のゲームながら、「内容的にはうちがボールを支配した。相手に支配された部分もありますけど、全体を通しては最初にしては良かったんじゃないかなと思います」(松原健)と、まずまずの出来だった。あれから約9か月の時が経つ。成長の証を示すためにも白星が欲しい。

 最後に、その開幕戦こそベンチで過ごしたが、先発の座を奪い、8月途中からはゲームキャプテンを務める元・桜の戦士、扇原貴宏の言葉で締めくくりたい。

「(負傷のため)天皇杯決勝も今季開幕戦も出られなかったし、シーズン中からこの試合が楽しみでした。昨季はルヴァンカップ、天皇杯を含めて一度もセレッソに勝てなかったし、なんとしても勝利で終えたい。ただ、相手も尹晶煥監督の(セレッソでの)最後の試合なので気合が入っている。その気迫に負けたくないです」

文・小林智明(インサイド)