3月2日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第2節
名古屋グランパス - セレッソ大阪 (14:00KICK OFF/パロ瑞穂)
試合写真・コメントなど チケット
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 アウェイでの開幕戦(鳥栖戦)でまさかの4得点無失点という強烈な結果を残し、意気揚々として名古屋はホーム開幕戦に挑む。当日にはクラブスぺシャルフェロー(CSF)に就任した楢崎正剛氏の引退セレモニーも行われるため、開幕連勝は彼らにとってはもはや義務。名古屋のみならず日本サッカー界のレジェンドの門出を祝うためにも、いつも以上に気合を込めて戦う90分となることは間違いない。

 もちろん4-0で快勝すれば、状態は悪いわけもない。米本拓司、ジョアン シミッチという新戦力ボランチ2人が期待以上のフィット具合を見せ、鳥栖戦では特に後半のピッチを制圧した。守備陣にはGKランゲラックとDF丸山祐市という主軸に加え、吉田豊という代表クラスのサイドバックを確保し、こちらも順調に適応しており、前線ではジョーとガブリエル シャビエル という2枚看板に追いつけ追い越せとばかりに相馬勇紀や杉森考起ら若手が躍動している。初戦ではそれほど彼ららしい攻撃を繰り返すことはできなかったが、それでも4得点を瞬く間に奪った爆発力は変わらぬ魅力で、同じく初戦を手堅い試合運びでものにしたセレッソに対し、自慢のペナルティーエリアの攻略がどこまで機能するかは見ものだ。 

 セレッソの開幕戦(神戸戦)を見た名古屋の選手たちからの感想はあまり多く語られなかったが、分析家でもある米本は「DFラインの選手に新しい選手がいないので、あれは監督のやりたいことというよりは選手たちで話し合ったものなのでは」と推測していた。守備的にも見えるあの戦い方は、スタジアムの芝の長さによって自分たちのカウンターも出しにくそうに見えたが、芝が短く大量の水を撒いてあるパロマ瑞穂スタジアムのピッチでは、柿谷曜一朗らのスピードも生きてくることが予想される。
「もちろんカウンターは怖いけど、それを裏返せばチャンスが生まれる。カウンターで失点しなければ、こちらに勝機は必ず生まれるとも思う」とは米本の言。無失点に抑えたい守備陣だが、果敢な姿勢は崩さない。米本ら名古屋守備陣のリスク管理と、セレッソの攻撃力のせめぎ合いは1つの注目ポイントだ。

 昨季は1勝1分と名古屋が勝ち越しているこの対戦だが、名古屋にとってはここ3試合連続で負けなし、ホームに限っては4試合負けがない相性の良い戦いでもある。繰り返すが楢崎CSFの門出を祝う晴れの舞台だけに、勝利でそれを飾るのは名古屋グランパスあげての“マスト案件”。セレッソには悪いが引き分けにすらしたくないので、きっちり勝たせてもらいます。


文・今井雄一朗