5月18日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第12節
ガンバ大阪 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/パナスタ)
試合写真・コメントなど チケット
----------

 J1リーグ戦では、第4節・川崎フロンターレ戦での勝利以来7試合『白星』から遠ざかっている(2分5敗)ガンバ大阪。シーズン序盤は毎試合のように複数得点を挙げ、攻撃に勢いを見せていたが、4月以降の戦いにおいては無得点、もしくは1点止まり。しかもFWアデミウソン、FWファン ウィジョの両エースは、揃って得点を決めた第5節(3/30)・ヴィッセル神戸戦以来、約1カ月半、ゴールネットを揺らしていない。それらを総合しても、本来の輝きを失っていると言わざるを得ない。

 だが、ガンバが過去の歴史において、そうした『停滞』をも吹き飛ばす、特別な力を宿してきたのが『大阪ダービー』だ。

「大阪ダービーは僕らにとっていつだって特別な一戦。勝てれば、どの試合に勝つよりも勢いがつくはず」
 キャプテンDF三浦弦太が力を込めるように、どれだけ流れが悪い時も、苦しい展開に追いやられても、執念を燃やして『勝点』を掴み取ってきた。それは過去の戦績を見ても一目瞭然だ。
 事実、1995年に始まったJ1リーグにおける『大阪ダービー』の通算成績は22勝5分9敗。2017年のホーム戦から昨年にかけては3連勝中で、ホームだけで見れば、03年の対戦以来負けなしという圧巻の強さを誇る。しかも、この期間中で引分けたのは12年の1度きりで、あとはすべて勝利を掴んでいる。

 なかでも近年、『ダービー男』と言うべき勝負強さを見せているのが、FWファン ウィジョだ。昨年のアウェイ戦こそ出場停止だったものの、自身のJ1リーグデビュー戦となった17年のホーム戦では先制を許す展開の中、反撃の狼煙を上げる同点ゴールを決め、昨年のホーム戦ではチームを勝利に導く決勝ゴールを挙げている。つまりは出場した『大阪ダービー』では2戦連発。先発が予想される今節も当然、狙っているはずだ。
「大阪ダービーには良いイメージがある。必ず、チームを勝利に導くゴールを決めたい。苦しい状況の今も熱い応援を続けてくださっているサポーターの皆さんに、今節こそ勝つ姿を見せたいと思います(ファン ウィジョ)」

 チケットはすでに完売。パナソニックスタジアム吹田の熱気を力に変えて、ガンバは今年最初の『大阪ダービー』を、全員で勝ちに行く。
 

文・高村美砂