6月14日(金)2019明治安田生命J1リーグ 第15節
鹿島アントラーズ - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/カシマ)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田J1リーグのタイトルを3年ぶりに奪還することを目標に掲げて入った鹿島アントラーズの2019シーズンだが、ここまで14試合を終えて7勝3分4敗(5位)とどこか波に乗りきれない感がある。それは直近の成績にも表れている。第10節・清水エスパルス戦から今季初の3連勝を遂げたあと、そこからサガン鳥栖に敗れ、ガンバ大阪には引き分けた。いずれも下位チームとの対戦だっただけに、アウェイゲームだったとはいえ勝点を1しか稼げなかったことは痛い。中断期間が挟まった今節はネジを巻き直し、再び前に歩みを進めるためにも是が非でも勝利を得たいところだ。

 チームは今、高い位置からアグレッシブにプレスをかける戦いを追い求めている。3連勝中はそれが見事にはまり、圧倒的にゲームを支配する内容を見せた。しかし、それからの2試合は少し苦労している。鳥栖戦では14:00からのキックオフだったこともあり、真夏のような暑さが選手の足を奪った。さらに鳥栖が多用したロングボールによって頭の上をボールが通過。前からプレッシャーをかけることを許してもらえなかった。
 ガンバ大阪には鹿島の4-4-2と噛み合わせの悪い陣形に苦労させられてしまう。前から追えば中盤が足りなくなってしまい、枚数が足りない中央から崩され食野亮太郎に先制点を許してしまった。キックオフからエンジン全開で来たG大阪は前半の途中で勢いが鈍り、前半終了間際に土居聖真の同点弾で追いつくことに成功したものの、主導権を握った後半も相手を崩しきることができなかった。

 そして迎える今節は、相手を見て戦うことが得意なロティーナ監督率いるセレッソ大阪戦である。鹿島がやりたいことも、苦手とすることもよくわかっているだろう。2017年に東京ヴェルディでともに戦った安西幸輝は「相手に合わせて戦うのがすごくうまい監督でした」今でも尊敬の念を抱いている。リーグ戦ではこのところ3連勝中と良い結果を手にできている相手だが、慎重さと大胆さを併せ持って試合に臨む必要がありそうだ。

文・田中滋