6月22日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第16節
セレッソ大阪 - ジュビロ磐田 (19:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 リーグ戦15試合を終えて、勝点14の16位。今節も含めれば、あと2試合で折り返し地点を迎えるが、順調とは言えない低空飛行を続けているのがサックスブルー・ジュビロ磐田の現在地でもある。特にここ数試合は、相手を押し込みながらも勝ち切れない試合が続いているだけに、「セレッソ大阪戦は、内容ももちろんですが結果によりこだわってやっていきたい」という小川大貴の切実な言葉がすべて。今チームが欲しているのは、結果のみだ。

 昨季から引き続き、低迷の原因にもなっている“得点力不足”は、チームの根深い課題だ。開幕当初、様々な改善も施しながらチームが描く理想形に近づくために、ペナルティーエリア付近での連携や精度を中心に磨きをかけてきた。ただ名波浩監督もかねてから「攻撃(の構築)には時間がかかる」と言及しているように、一筋縄でいかない部分も多い。その中でいかに結果に結びつけるか。特にここ数試合は、その課題と向き合う時期が続いている。

 前節G大阪戦(0-0の引分け)は、その攻撃ではなく守備に活路を見出した。前線からのハイプレスが機能する試合が今季は少なかったが、「最終ラインから前線までのコンパクトさで言えば、ここ何試合かでいちばん良かった」(名波浩監督)と全体をコンパクトに保ち、前線から連動したプレスをかけた。特に前半は、「みんな手応えを感じてハーフタイムに戻ってきた」と良い守備から攻撃に繋げる形を体現して相手を圧倒する内容も見せた。
 今節で継続したいのは、前節前半のようなゲームプラン。高い位置でボールを奪い、手数をかけずに相手ゴールまで迫りたい。その形を機能させて、「前半のうちに点を取りたい。攻撃的な意識を持ってやりたい」(大井健太郎)と、奪えば3勝1分と負けなしの先制点奪取を目指す。
 
 そのためにも現状のベスト布陣で挑みたいが、19日に開催されたルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦(vs札幌 1-2の敗戦)の影響が懸念される。特に前節G大阪戦を、出場停止で欠場した新里亮、ルクセンブルク代表招集から帰国したばかりで途中出場となったロドリゲスの2人はフル出場。中2日で迎える今節に、どこまでの状態に持ってこられるかがポイントだろう。ただ、指揮官はその2人について「問題なく起用できると思う」と起用を示唆している。 
 特にロドリゲスの先発復帰は心強い。やはり得点力は、個の力に依存しなければいけない現状がある。本人も「代表から帰ってきたから気分良くプレーできている」と気分も上々で、「自分の得点でチームを勝利に導きたい」と気合いも十分だ。ただ前節で機能した守備面を考慮すると、ロドリゲス起用時は課題も残る内容となっている。それだけにあまり得意としない守備タスクを忠実にこなせるか。彼の守備での働きぶりが試合の勝敗を分けるカギとなる。

文・森亮太