6月26日(水)JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフ第2戦
セレッソ大阪 - FC東京 (19:00KICK OFF/ヤンマー)
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 10年ぶりのタイトル奪還へ――。FC東京はプレーオフステージ第1戦をホームで1-0と先勝し、プライムステージ進出を懸けて第2戦に臨む。23日にJ1第16節でベガルタ仙台と対戦して0-2で敗れ、今季リーグ戦で初の連敗を喫した。永井謙佑、ディエゴ オリベイラの強力2トップが封じられて攻撃が停滞。それを打破するタレントとして今季獲得した、ジャエルと田川亨介はケガで戦線離脱中と、苦しい局面を迎えている。

 19日のプレーオフステージ第1戦 では、永井謙佑が頭で挙げた1点を守り切り、この第2戦へとつなげた。この一戦では、その永井とコンビを組んだ矢島輝一にゴールの期待が懸かる。長谷川健太監督は「ゴールを取れ」と矢島の背中を押し、さらにこう言って発破をかけたという。
「ほかのFWが復帰してきたら、今ほどチャンスはないかもしれない。自分のサッカー人生を懸けて挑め」
 その言葉に、矢島は「そのぐらいの思いを懸けてやりたい」と発奮。リーグ戦2試合無得点が続いているだけに、この一戦で矢島がどれだけ存在感を示せるか。試されていると言っていいだろう。

  一方で、突破に向けて後がないセレッソ大阪の攻撃をいかに封じられるかも見どころになる。無失点に抑えることができれば、突破は決まる。守護神の林彰洋を中心に、再びセレッソを完封したいところだ。

 直近のリーグ戦から中2日での試合となる。これまでリーグ戦で出場機会が少なかった選手たちにも、チャンスが与えられそうだ。大森晃太郎は「チーム全員で戦わなければいけないし、真価が問われるところやと思う。短いスパンで試合が続くので、自分も含めて試合に絡めていない選手にとってはチャンスになる。この機を生かしていきたい」と口にした。

 悲願のJ1リーグ戦初優勝と、10年ぶりのルヴァンカップ制覇へ。青赤軍団の真価が問われている。昨季失速した夏場を迎える今、その反省をいかに今季につなげていくか。チームも、選手も、ここが勝負どころになるはずだ。

文・馬場康平