8月3日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第21節
FC東京 - セレッソ大阪 (19:00KICK OFF/味スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 首位を走るFC東京は、悲願のリーグ制覇に向けて着実な戦力アップに成功した。今夏の移籍市場で、久保建英と、太田宏介がチームを去ったが、オ ジェソクと、三田啓貴を補強。オ ジェソクは左右のサイドバックを守れ、中盤ならどこでも高いレベルでこなす三田の加入は、チームに大きな効果を生むはずだ。森重真人は2人の加入を歓迎し、こう口にした。

「タマ(三田)とは連絡を取り合っていたが、今のチームに必要な戦力だと思う。外に出て成長した姿を頼もしく思っていたし、本当にまた一緒にプレーできるのが楽しみ。(三田もジェソクも)このチームで結果を残したいという思いで入ってきてくれた。そういう選手がさらに増えたことは、このチームにとっても大きな効果を生む。東京で優勝したいという思いを共有して、一緒にこのチームを強くしていきたい」

 その三田は前節清水戦で復帰後初出場を飾り、「ここに帰ってきたなって思いになった」と口にした。ただ、感慨にふけることなく、すぐにセレッソ戦に向けて気持ちを切り替え、こうも語った。

「すぐに試合が待っている。ヴィッセルで、セレッソとはアウェイで試合をしたばかりなので、イメージはある。いいサッカーをして守備をしてくるので、試合に向けてコンディションをしっかりと整えていきたい。アカデミー出身で、外で学んだものを発揮しないと示しがつかないと思う。必要としてくれたクラブや、僕に関わってくれた人たちのためにも勝利に貢献したい」

 この一戦に向け、ジャエル、田川亨介らけが人もチームに復帰し、前線の戦力は充実してきた。今節は、オ ジェソクも出場する可能性は高く、新たな戦力の活躍も期待される。

 昨季は、夏場の戦いで失速し、優勝争いからも脱落した。悲願達成には、この夏を乗り切ることができるかどうかに懸かっている。セレッソには2014年4月以来勝利がなく、開幕戦から負けなしを続けた今季も初黒星を喫した相手だ。この難敵から勝利を収め、幕を開けた夏場の戦いに向けて勢いをつけたいところだ。首都クラブが桜を散らし、敵地戦の借りを返すことができるか。ホーム・味の素スタジアムで勝利の歌をうたい上げるために、セレッソに真っ向勝負を挑む。

文・馬場康平