9月28日(土)2019明治安田生命J1リーグ 第27節
セレッソ大阪 - ガンバ大阪 (14:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
----------

 5月の対戦 以来、今年2度目の「大阪ダービー」がやってくる。

 今回の決戦の地は、ヤンマースタジアム長居。過去のJ1リーグにおける『大阪ダービー』の歴史において、ホーム戦では15勝1分3敗と圧倒的な勝率を誇ってきたガンバ大阪だが、アウェイ戦となればそうはいかない。8勝4分6敗という数字がそれを物語る。
 だが、だからと言って選手にアウェイ戦への嫌悪感はない。いつもより大勢のサポーターが駆けつけ、作り出してくれる雰囲気があればこそ、ホーム戦と同じような心強さを感じてピッチに立つのみ。ガンバらしく、特別な気負いもなく、だ。

「もちろん、サポーターの雰囲気を含め、否が応でも感じるものはあるけど、試合ということだけに特化してみれば、ダービーだけが特別だとは思っていない。ただ、どの試合もそうであるように、絶対に勝ちたいから全力を出し切るし、サポーターと一緒に喜びたいから、最後までゴールを目指す。最近のダービーは、結果も3試合続けて1-0と僅差の戦いが続いている。もちろん複数得点を取って完封勝利できればいいけど、そんな簡単じゃないのもわかっている。だからこそ、来たチャンスに集中したい(倉田秋)」

 出場となれば、実はアウェイでの『大阪ダービー』を初めて戦う男がいる。宇佐美貴史だ。
 ホーム戦では、2010年の対戦時にゴールを挙げるなど活躍を見せてきた宇佐美だが、意外にもアウェイ戦の『大阪ダービー』には出場したことがない。それもあって、彼にとってアウェイでの『大阪ダービー』の記憶は、なんと2008年まで遡る。高校1年生の時に戦ったJユースカップの決勝だ。
「松波さん(正信/現ガンバ大阪強化部長)が監督で、僕はこの大会のグループ予選ではメンバーを外されていた中での決勝だったのでよく覚えています。セレッソ大阪U-18との決勝というしびれるカードで、ゴールも決められたし、チームも勝って優勝できたのでいい思い出です。だから今回もゴールを…と言うほど甘くはないのはわかっている。J1リーグではセレッソのほうが上の順位にいると考えても、僕らはチャレンジャーとしてリスペクトして臨まなければいけない。ただ、勝てればチームとしても波に乗れる部分もあるはずなので、絶対に勝ちたい。そのために今の自分をすべてぶつけます(宇佐美貴史)」

 前節のサガン鳥栖戦では7試合ぶりの白星を掴んだガンバ。ルヴァンカップでも準決勝進出を決めるなど、チーム状況は明らかに右肩上がりだ。そうした流れをつないで、大阪ダービーを征すればーー。
 勢いはきっと本物になる。

文・高村美砂
----------
出場停止選手:小野瀬康介