10月6日(日)2019明治安田生命J1リーグ 第28節
セレッソ大阪 - 鹿島アントラーズ (15:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど チケット
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 9月も終わり、2019年も残り3カ月となった。8月最初の湘南戦を2-3で敗れて以来、鹿島アントラーズはほぼ2カ月間、2019明治安田生命J1リーグで負けがない。その間のすべての公式戦(J1リーグ戦、ルヴァンカップ、天皇杯、ACL)の成績は7勝5分1敗。AFCチャンピオンズリーグこそ準々決勝(2分、アウェイゴール差により)で敗退したものの、残る国内3つのコンペティションでタイトル獲得の可能性を残している。

 チーム状態は万全からは程遠い。9月14日の第26節・FC東京戦では、三竿健斗が負傷交代。のちに左ハムストリング筋損傷の診断を受け約6週間の離脱を余儀なくされた。さらに、28日の第27節・北海道コンサドーレ札幌戦では、もう1人の主力ボランチであるレオ シルバまでもが負傷交代。こちらは右ハムストリング筋損傷で約5週間の治療期間が必要と発表された。相次ぐ主力の負傷、しかも攻守をつなぐ重要な役割を担うボランチに離脱者が出たことで、「舵取りをしている2人、健斗とレオがいないとなると1つクリアしないといけない問題が出てきた」(内田篤人)。

 シーズンのなかでは必ず山もあれば谷もあるものだが、乗り越えなければいけない最大の試練と言えるだろう。タイトルを獲得するためにはこの難題を解決しなければならない。札幌戦では前半で負傷したレオ シルバの代わりに永木亮太が入り、小泉慶とコンビを組んだ。その永木は「セレッソは調子がいい。フォーメーションもうちと同じだし、よりチーム力が試される」と話す。

 首位のFC東京(勝点53)とは勝点1差、3位の横浜F・マリノス(勝点49)とは3差、そして4位のセレッソ大阪(勝点46)とは6差と、ライバルクラブとの差はほとんどない。アウェイで勝点1を積み上げられれば悪くない結果かもしれないが、「ここからは勝点3を取っていかないといけない」と永木。どんな状況に陥ろうと、厳しい連戦が迫ろうと、目の前の試合で勝つことに集中して戦い続けてきた結果が、約2カ月間の無敗の原動力となってきた。攻撃でチャンスはつくれているだけに、そのチャンスをしっかり得点に結びつけることが重要となる。

文・田中滋