11月2日（土）2019明治安田生命J1リーグ 第30節
セレッソ大阪 － 松本山雅ＦＣ　（15:00KICK OFF/ヤンマー）
試合写真・コメントなど ｜チケット
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　早いもので2019年11月に突入し、2019明治安田生命Ｊ１リーグも最終盤を迎えようとしている。ここまでの順位表 を見ると、AFCチャンピオンズリーグ出場のみならずリーグ優勝すら手の届く位置にいる５位のセレッソ大阪に対して、松本山雅ＦＣは自動降格圏の17位。残り５試合のテーマは『トップ15入り』、つまりＪ１残留なるかだ。

　では、現在のチームが底を突いているかというと、決して悪い状態にないことは直近の結果からも明らかだ。ここ３試合負けなし（１勝２分）で、ＦＣ東京や鹿島アントラーズのような優勝争いをしている強豪からも、しぶとく勝点１を獲得している。慣れ親しんだ3-4-2-1のフォーメーションに加えて、夏から3-5-2を採用するなど、戦術面のブラッシュアップが奏功。さらに既存戦力がＪ１の水に慣れ、シーズン途中の補強選手も存在感を示すなど、前半戦に比べてチーム力は確実に底上げされている。ただし、１つ気になるのは好調を維持していたセルジーニョが前節・鹿島戦で負傷交代し、右膝内側側副靭帯損傷で全治約５週間と診断されたことか。ブルーノ メンデスや清武弘嗣、丸橋祐介など主力にケガ人が相次いでいるセレッソも人ごとではないと思うが、第28節・仙台戦で決勝点を挙げるなど前線の核として機能してきたアタッカーの離脱は確かに痛い。しかし逆に言えばトレーニングを重ねてきた他選手に光が当たるということでもあり、ここに来てチーム内競争は活発化している。

　Ｊ１生き残りを狙う松本は、あくまでも勝点３を持ち帰るべく準備を進めている。サンプロアルウィンでの前回対戦（第10節）は0-2で敗れたものの、「サンアルでの頃とは違うサッカー、違うチームになっているという手応えはある」と古巣にリベンジすべく意気込むのは永井龍だ。前節・鹿島戦では先制点を叩き出して主導権を引き寄せるのに貢献しており、今節も大いに活躍が期待される。「長崎所属時もキンチョウスタジアムでの試合だったし、ヤンマースタジアム長居でやるのは久しぶりなので楽しみ」と最大収容47,816人の大スタジアムのピッチで奮闘することをあらためて誓った。
　勝利のためには、たとえ敵地であってもゴールを奪い取ることが必要になる。現在リーグ最少失点を誇るセレッソの堅守を崩すことで、自信を確信に変えることはできるのか。

文・多岐 太宿