8月1日（水）2018明治安田生命J1リーグ 第19節
セレッソ大阪 － ヴィッセル神戸　（19:00KICK OFF/金鳥スタ）
試合写真・コメントなど ｜チケット
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　今季２度目となるヴィッセル神戸とセレッソ大阪の関西ダービー。毎回、テーマに挙げられるのは、両サイドのイニシアチブ（主導権）をどちらが握るかだ。特に今節の神戸にとっては左サイドの“丸橋封じ”が大きなポイントになる。

　前節のベガルタ仙台戦 で２ゴールを挙げた丸橋祐介には、いつもにも増して勢いがあると思われる。
　対して、神戸はマッチアップが予想される右サイドバックの台所事情が苦しい。ワールドカップ中断期間中に負傷したアンダーカテゴリーの日本代表・藤谷壮に続き、前々節の湘南ベルマーレ戦では高橋峻希もケガで離脱。前節の柏レイソル戦はボランチの三原雅俊がコンバートされるという状況だ。もちろん、三原は右サイドバックもこなせるユーティリティプレーヤーだが、攻撃面では藤谷・高橋よりもややスピードと迫力に欠ける。サイド攻略の観点でいうと、一気に丸橋の背後を崩せる爆発力がほしいところだ。

　そういう意味では前節の柏戦で決勝点を挙げた右サイドハーフ・増山朝陽の存在がおもしろい。
「僕のゴールで勝てたことはうれしい。でも、それ以上によかったなと思うのは、みんなが集中を切らさずに守ったこと。（前々節の湘南戦で３失点していた中で）失点ゼロはセレッソ戦に絶対につながる」（増山）。

　今節は左サイドで主にプレーするアンドレス イニエスタが一時帰国で不在。その影響もあって、神戸の右サイドがよりクローズアップされる可能性がある。“丸橋封じ”は単に彼を抑える意味ではなく、丸橋のサイドで主導権を握るという意味である。

文・白井邦彦