5月6日（水・休）2015明治安田生命J2リーグ第12節
セレッソ大阪 vs ジュビロ磐田　（16:00KICK OFF/金鳥スタ）
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開幕から上位を走ってきたジュビロ磐田だが、前節は札幌に0－3と大敗し、今季初の2連敗。名波浩監督は「負の連鎖が続いている。誰も助けてくれないし、自分たちで断ち切るしかない」と語る。昇格レースのライバル・セレッソ大阪との一戦で流れを変えたい。

昨季途中にスタートした“名波・ジュビロ”。昨季はJ1昇格プレーオフ準決勝で山形に敗れ、1年でのJ1復帰は叶わなかった。“悲願”とも言えるJ1昇格を目指す今季、上々の滑り出しを見せた。開幕戦で北九州に、第2節で京都に勝利し、連勝スタート。第3節・讃岐戦で今季初黒星を喫したものの、その後は3連勝。第9節ではJ1昇格候補である千葉との上位対決を2－0で制している。

このスタートダッシュの要因の1つは、新戦力の外国籍選手が開幕早々に結果を残したこと。元イングランド代表FWジェイは開幕戦でいきなり2ゴール。イングランドの名門・アーセナルのアカデミー出身の長身ストライカーは、今季ここまで4得点をマークしている。ただし、負傷のため今節の出場は微妙。欠場となれば、セレッソOBでもある森島康仁か中村祐輝を先発起用することになりそうだ。
また、ブラジル人アタッカー・アダイウトンの貢献度も高い。持ち前のスピードを生かし、ゴールを量産。前節終了時点でチームトップの6得点を叩き出している。守備面ではポーランド人の新GKカミンスキーの存在感が光る。
外国籍選手の活躍は収穫であり、開幕からコンスタントに勝点を積み上げてきた。だが、このゴールデンウィークの連戦でその勢いがダウンすることになった。ここ2試合、苦しいゲームが続く。前々節のホーム・福岡戦は相手にワンチャンスを生かされ、0－1。前節のアウェイ・札幌戦では相手のカウンター攻撃にはまり、0－3と大敗を喫した。3失点は今季ワースト。また、攻撃も振るわず、今季初の2試合連続無得点となった。そして、迎えるセレッソ戦。開幕から2カ月。磐田は今季最初の山場を迎えている。

前節・札幌戦の後、チームは静岡に戻らず、直接大阪入り。大阪府内の練習場で調整を進めた。キャプテンの上田康太は「時間は限られているけど、しっかり準備していかなければいけない」と語る。クラブ側のサポートで、移動の負担を最小限にとどめることができた。
「チームとして積み上げてきたものがある。ここで何かを大きく変える必要はない」と語るのは守護神・カミンスキー。まずはJ2屈指のセレッソ攻撃陣をいかに止めるかがポイントになる。「いい守備からいい攻撃が生まれる」とは名波監督の弁。コンパクトな守備ブロックを形成→前線からプレッシャーをかける→リズムを作り、攻撃につなげる。これが磐田のスタイル。セレッソ相手にどこまで通用するか。
この試合を復調のきっかけにできるか。今季の磐田を占う90分となると言っても過言ではない。

文・南間健治

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プレビュー：上位生き残りのために、必勝不可欠のセレッソ。J1昇格争いのライバル、磐田と対戦