8月8日(土)2015明治安田生命J2リーグ第28節
セレッソ大阪 vs ジェフユナイテッド千葉 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 J2リーグ前半戦ラストゲームの第21節・FC岐阜戦は3-1と今季初の逆転勝利を収めたジェフユナイテッド千葉。だが、後半戦に入ると2分3敗と勝利が遠く、順位はJ1昇格プレーオフ進出圏外の7位に後退した。第23節・金沢戦から新加入のDF富澤清太郎とFW安柄俊(アン・ビョンジュン)をスタメン起用するなど戦力の上積みを図ったが、以前からの課題である決定力不足に加え、個や連係のミスも重なって失点するなど、攻守がうまく噛み合わなかった。

 しかし、プレースキッカーも務める左サイドバックの中村太亮が第26節・熊本戦から、前線で起点になる森本貴幸が前節(第27節)・徳島戦で負傷箇所が回復してスタメンに復帰。前節は谷澤達也が得意の形での見事なシュートで待望の今季初ゴールをあげ、その『1点』を粘り強く守って1-0の勝利をあげた。順位は7位のままだが、悪い流れをやっと断ち切り、J1昇格争いのライバルで「難敵」(谷澤)のセレッソ大阪との対戦を迎える。

 前回対戦(第5節)では4-4の壮絶な打ち合いを演じたが、今の千葉には4点取るような爆発力はないし、4点取れても4点取られる試合は避けたいところ。「(フォルランやカカウなど)強烈な外国籍選手が抜けたあとで、前回対戦の時とはメンバーがけっこう変わっているけど、日本人でも力のある選手がいますから、まずは1対1で負けないようにしっかりやれればいいかなと思います」と話したのは中村。取り戻しつつある攻守のハードワークを今節も発揮し、まずはしっかり守りたい。セレッソの玉田圭司や田代有三など経験豊富な攻撃陣を自由にさせない守備ができるかが重要だ。

 前回対戦時はスタメンではなかったが、佐藤勇人の負傷欠場時、そして第26節からスタメン出場中のボランチ・佐藤健太郎は「セレッソはボールを持てる選手が多いし、たぶんボールを握りながらうちの守備を崩そうとしてくると思います。ブロックを作ってしっかり守備をしつつ、いい形でボールを奪った時になるべく多くの選手がアクションを起こして点を取れれば、うちとしては理想的な形のゲームが進められるんじゃないかと思います」と話した。
 千葉にとっては、ボールを奪ったら攻めきることがポイントで、ここぞというサイドの攻防で優位に立ち、積極果敢にシュートを打つことが必要だ。流れの中からの得点が難しいならばセットプレーを生かしたい。セレッソのように華麗ではなくても、体を張って泥臭く、粘り強く戦えば、千葉の勝機が見えてくるはずだ。

文・赤沼圭子