7月4日(土)2015明治安田生命J2リーグ第21節
セレッソ大阪 0-0 大分トリニータ (19:04/金鳥スタ/8,946人)
試合写真・コメントなど
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明治安田生命J2リーグ第21節、セレッソ大阪は大分トリニータとホームのキンチョウスタジアムで対戦し、0-0のスコアレスドロー。今季初の3連勝はまたも叶わず、勝点34の5位で前半戦終了。首位の大宮アルディージャ(勝点46)とは12差、J1自動昇格圏内の2位ジュビロ磐田(勝点40)とは6差で折り返すことになった。また、この一戦は、2日にレアル・サラゴサ(スペイン)への完全移籍が発表された長谷川アーリアジャスールの、セレッソでのラストマッチとなったが、勝利で送り出すことはできなかった。
「長谷川選手がいなくなるということを考えた上での選択」(パウロ・アウトゥオリ監督)により、これまでの4-3-3から、玉田圭司と今季初先発となる田代有三が2トップを組んだ4-4-2のフォーメーションを採用したセレッソ。長谷川はベンチからのスタートとなった。ただし、雨の降りしきるなか行われた今節では、貴重なつなぎ役として存在感を発揮していた長谷川がピッチにいないこともあってか、前節栃木SC戦のような、攻守に連動した形をなかなか出し切れない。それでも、17分、18分、28分には田代が相手ゴールを脅かし、38分には山口蛍がクロスバー直撃のシュートを放つなど、徐々に主導権を握っていく。
後半も、立て続けに得たコーナーキックや、丸橋祐介の左クロスなどで、押し気味に試合を進めたセレッソ。しかし、57分の関口訓充、66分のパブロのシュートはGK正面を突き、80分の扇原貴宏の右足ミドルシュートは枠を捉えきれず。古巣対決となった大分GK武田洋平の牙城を崩せない。83分には、吉野峻光、そして、満を持して長谷川も送り込んで勝ち越しを狙ったが、すぐさま長谷川に訪れた好機でも、武田ら大分守備陣にシュートを打たせてもらえない。90分には酒本憲幸がこの日2度目の警告を受けて退場し、数的不利になりながら、終了間際にはフリーキックのチャンスも得たが、得点には至らなかった。守備面では相手のセットプレーや速攻にも落ち着いて対応するなど、3試合連続無失点、7試合連続負けなしと成果をあげているものの、第15節ロアッソ熊本戦(0-0)、第18節水戸ホーリーホック戦(1-1)に続き、下位脱却に燃えるチームとの難しい試合だったとはいえ、勝利を奪えなかったのは、今回は特にホームゲームだっただけに、痛恨の極みだ。
「もうちょっと落ち着いてやれば得点できるチャンスがあった。その結果引き分けで終わったし、責任を感じている」と悔やんだのは、今季初めてフル出場した田代。また、一方で、「(田代)有三さん目がけて蹴りすぎたところもあった。もう少しつないでいけたらよかった」と関口も言うように、本来のセレッソらしいパスワークや、今季取り組んでいた効果的なサイドチェンジを発揮しきれなかったことも、課題として残った。
それでも、「引き分けというのは非常に痛いが、ここで焦れないことが一番」(関口)、「できれば、今日勝って3連勝で終わるのが一番よかったと思うが、まだまだこれから上を狙っていける順位でもあると思うので、あと半分、しっかり結果にこだわってやっていきたい」(山口)と、チームは後半戦での巻き返しに向けて前を見据えていた。
試合後には、長谷川がピッチを一周。最後までサポーターの声援に応えていた。「この1年半のいろんな思いをすごく感じながらプレーできた」という桜のナンバー5は、「J1に昇格して海外に行きたいという思いは強かったが、自分の小さい頃からの夢だったので、僕は向こうで本当に頑張って、スペインの地からセレッソを応援したい」とメッセージを残し、桜色のユニフォームに別れを告げた。
文・前田敏勝
ニュース
J2 第21節 大分戦|レビュー:『アーリア』セレッソラストマッチを勝利で飾れず。スコアレスドローに終わり、前半戦を5位で折り返す。
2015年7月5日(日)
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