3月26日(土)2016明治安田生命J2リーグ第5節
セレッソ大阪 2-2 ツエーゲン金沢 (16:04/金鳥スタ/11,482人)
試合写真・コメントなど
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2016年の明治安田生命J2リーグでは開幕から4連勝と、好スタートを切ったセレッソ大阪。3月最後の試合となった第5節では、ホームのキンチョウスタジアムにツエーゲン金沢を迎え撃った。
この一戦にあたっては、チームマネジメントというところでは苦しい1週間でもあった。選手、スタッフにインフルエンザによる離脱者が続出。GK丹野研太、MF橋本英郎、さらに前節殊勲の決勝点を決めたFW田代有三が欠場を余儀なくされた。その影響もあって24日(木)に韓国代表戦でプレーしたばかりのGKキム ジンヒョンが緊急帰阪し、中1日という強行日程で先発した。
試合では、キックオフ直後から金沢に押し込まれる場面も作られたが、幸先よく先手を取ったのは、セレッソだった。開始4分、山村和也の右クロスに、相手DFの間から鋭く抜け出したブルーノ メネゲウが反応すると、トラップから冷静にゴールへ流し込み加入後初得点を記録した。この一撃で桜色の戦士たちは乗っていけるかと思われた。
だがしかし、その後は前節からフォーメーションを変えてタフに反撃に出てきた金沢の攻勢を浴びる展開に。「相手が前からプレスにきて、『(守備を)はめていこう』という気持ちでやってきていたが、そこをかいくぐれなかった」(松田陸)ことで、「守備と攻撃の連動で、攻撃でボールを握るというところがしっかりできなかった」(大熊清監督)。その結果、特に前半20分以降は金沢のフリーキック、コーナーキックといった、セットプレーを再三にわたって受け、ピンチの連続。すると、26分、前半だけで4本目となるコーナーキックから今季初失点を献上した。
1-1で折り返した後半、両サイドからのクロスなどで攻勢に出たセレッソ。柿谷曜一朗が前線でボールに絡む回数が増えれば、全体的にも攻守の切り替えのスピードが上がり始めたなか、次第にペースをつかむ。63分、生え抜きのストライカーが桜色のサポーターに歓喜をもたらす。敵陣で相手のパスを奪ってゴールに向かっていったのは、杉本健勇。ペナルティーエリア手前で自ら思い切りのいい右足でのシュートを放つと、鋭いグラウンダーのボールが相手GKの届かない絶妙のコースに突き刺さった。9番の復帰後初ゴールで、再び均衡を破ることに成功した。
そこから関口訓充を投入し、中盤をさらに活性化。追加点を狙いにいったセレッソだが、「厳しい試合の5試合目ということで、多少疲れというか、そういう選手も出ていた」(大熊清監督)影響も、試合終盤に表れてしまう。80分には茂庭照幸が負傷交代。さらに「もう少し高い位置で守備をできればよかったが、後ろも下がり、下がることによって(相手が持っている)ボールに前から寄せていけないことで、金沢に『まだいける』という気持ちを出させてしまった」(大熊監督)。
アディショナルタイムに入って、またもきっかけは相手のコーナーキック。そのクリアボールを必死に拾いにいこうとした関口の足が、ペナルティーエリア内で相手の足にひっかかったとして、判定は金沢のPK。90+4分、これを決められ、土壇場で2-2と追い付かれた。直後から猛攻を繰り出したセレッソも必死に勝ちに行ったが、終了間際、ブルーノ メネゲウが抜け出して相手GKをかわすも、シュートは金沢DFのカバーに阻まれ、勝ち越しならず。結局、今季初の引き分けで連勝は4でストップした。
それでも、「関口(訓充)に関しては、今までいろんな時間帯を救ってくれましたし、PKにつながったファウルについても仕方のないこと」と、指揮官も献身的にファイトし続ける7番を擁護したのをはじめ、誰もが最後までチームのために奮闘したのは明らか。「自分たちはしっかり考えて次に向かっている。それが一番大事になる」とブルーノ メネゲウも言うように、ホームゲームが続く次節こそ、今節の悔しさを晴らし、勝利という結果を導き出したいものだ。
文・前田敏勝
ニュース
J2 第5節 金沢戦|レビュー:2度のリードを守りきれず金沢に引き分け。開幕からの連勝は4でストップ
2016年3月27日(日)
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