4月11日(土)2015明治安田生命J2リーグ第7節
セレッソ大阪 vs ツエーゲン金沢 (16:00KICK OFF/金鳥スタ)
チケット
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 明治安田生命J2リーグ開幕6試合で3勝3分と負けなし。前節もFC岐阜を2-0と下したセレッソ大阪。しかし、順位は首位のジュビロ磐田(勝点15)から3ポイント差の4位。まだ序盤戦で「このチームのベースを今は築いているところであり、戦い方をみんなが理解しながら作り上げているところ。もちろん、そこ(首位)は狙っているが、今は過程を経ている最中であり、大事なのはシーズンが終わったときにトップに立つこと」(パウロ・アウトゥオリ監督)ではあるものの、一方で混戦のJ2では停滞が許されない状況であることも確かだ。しかも、この第7節は2週間ぶりのホームゲーム。3月同様、自分たちの庭では白星を重ねていくことは使命でもある。そのなかで、今回はJ3からの唯一の昇格チームでもある、ツエーゲン金沢との初対戦に臨む。

 ただし、その金沢は、すでにセレッソよりも多い4勝を記録。勝点はセレッソと同じ12で、5位につけている好調なチームだ。4シーズン目を迎える森下仁之監督のもと、「組織としてもすごくできあがっているチーム」(扇原貴宏)、「やることがはっきりしているので、侮れない相手」(椋原健太)であり、桜色の戦士たちも十分に警戒している。そこに、相手がJ3から上がってきたばかりのチームだからというような『傲り』は、まったくない。

 前節では、岐阜とのアウェイ戦で、降雨のなかでピッチが水含みという条件での試合も経験。セレッソが積み上げてきたサッカーを出せないようなコンディションで、苦戦も強いられたが、そこをフォルランとカカウという攻撃の軸となる選手たちの2試合連続アベック弾で、しっかり勝ち切った。今度は、2012、13年にJリーグベストピッチ賞も受賞したキンチョウスタジアムでの試合。「芝生が最高の状態」(アウトゥオリ監督)、「水はけもいいと思うし、全然問題なくできると思う」(楠神順平)、「(芝生が)きれいで、やりやすかったですし、よかった」(丸橋祐介)と、選手・スタッフも述べるように、8日(水)の雨のなかでのトレーニングでも、問題なくプレーできているため、その好ピッチを活かしたアグレッシブなサッカーを期待せずにはいられない。今週のトレーニングでは、前節を欠場していたパブロ、キム ジンヒョンも元気な姿を見せており、復帰してきた心強い戦力の活躍にも注目したいところだ。

 昨年は、キンチョウスタジアムにて行われたJ1リーグ戦5試合で、1勝しかできなかったセレッソ。今季は、ここで15試合、J2リーグ戦が行われることもあり、この主戦場では、ピッチのそばで後押ししてくれる桜色のサポーターとともに、勝利を積み重ねていかなければいけない。その1戦目となる今節も、「勝利を捧げることが、(サポーターへの)最高の恩返しになる」(アウトゥオリ監督)。セレッソは現状のベストメンバーで、金沢に対して真っ向勝負を仕掛ける。

文・前田敏勝