4月19日(日)2015明治安田生命J2リーグ第8節
セレッソ大阪 vs ザスパクサツ群馬 (16:00KICK OFF/ヤンマー)
試合写真・コメントなど  | チケット
相手チーム情報:元セレッソ副社長・故大西忠生氏の言葉を思い出せ…
----------

 前節から2週にわたってホームゲームが続くセレッソ大阪。この19日(日)に行われる明治安田生命J2リーグ戦の第8節では、ヤンマースタジアム長居に、ザスパクサツ群馬を迎え撃つ。
 前節、今季初黒星を、ホームで喫してしまったセレッソ。「連敗は絶対にできない」と椋原健太も言うように、自分たちの庭で、多くのサポーターの前で、同じ失敗は許されないこと。「(前節)負けてしまったのは事実なので、そこは真摯に受け止めつつ、まだシーズンは長いので、こういう結果が出てしまったときに、しっかりチームを立て直すことができるか、それがシーズンを通して問われるところ」とパウロ・アウトゥオリ監督が述べるように、この一戦は、チームの真価を示すための大事な試合となる。

 金沢の術中にハマる悔しい負け方をしたなか、群馬戦での必勝、再起に向けて、約1週間、調整を行ってきたセレッソ。「今週スタートから、すごくいい雰囲気で、いい練習ができている。気持ちもすごく明るいというか、盛り上げようという思いが感じられる。もちろん、(前節の敗戦で)悔しい思いをみんなが持っているが、大事なのは次の試合でしっかり立て直す、その姿をしっかり見せること。それはみんなが理解している」と指揮官も胸を張るように、チームに動揺は見られない。

 試合直前となる17日(金)、18日(土)の練習でも、イレブンの明るく活発な声が響き渡っていた。むしろ、J2の長丁場で、一喜一憂している場合ではなく、1つの黒星を引きずるわけにはいかない。「1回負けて崩れているようでは、上(J1)に上がっていけない」と言うのは、中盤の一角を担う長谷川アーリアジャスール。真剣なときは真剣に、楽しむときは楽しんでというような、メリハリもつけることができている桜色の戦士たち。勝つための準備はしっかりと整えている。

 それに、金沢戦の前半では「相手がどれだけ守備を固めても、動きのなかでスペースを作るということ、特に右サイドから決定的なチャンス、ゴールチャンスもあった」とアウトゥオリ監督も評するようなサッカーができていたのも事実。その形で今度はしっかりゴールを取り切るだけでなく、後半に失速しないようなサッカーを展開することもセレッソには求められる。群馬も金沢同様、敵地での勝利のために一瞬の隙を狙ってくることは容易に想像ができる。「金沢戦を振り返って、攻めている間もしっかりリスク管理をしないといけないと改めて感じたし、決めることのできるチャンスも多かったので、そこを決めていけるようにしたい」と丸橋祐介も話すように、課題をしっかりと修正して、この群馬戦では、重ねて言うが、同じ失敗を繰り返さないことが大事になる。

 過去の群馬戦成績は、8勝1分1敗と圧倒。最後の対戦となった2009年J2第48節では5-0と大勝している。J1昇格を決めた試合として、記憶に残っているサポーターも多いだろう。ただ、唯一の黒星となったのは、2008年J2第22節、今回と同じ長居での試合で、前半にPKで先制されると、後半早々にもセットプレーから失点。その後の反撃は1点に留まり、1-2と敗れた過去がある。そういった展開に持ち込ませないためにも、鍵となるのは先制点。「前向きなサッカーもやっているし、そのときに喜び合う感情がほしい。そのためにも得点を決めて勝利しなければいけない」とパブロも意気込むように、セレッソ自慢の攻撃力を、今こそ見せるときだ。

文・前田敏勝