7月4日(土)2015明治安田生命J2リーグ第21節
セレッソ大阪 vs 大分トリニータ (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田生命J2リーグ戦にて、第19節・徳島ヴォルティス戦(1-0)、第20節・栃木SC戦(3-0)と、2試合連続完封勝利。第9節・カマターレ讃岐戦(3-1)、第10節・京都サンガF.C.戦(3-0)以来となる今季2度目の連勝も果たしたセレッソ大阪。前節、上位陣が結果を出せていないこともあって、ジェフユナイテッド千葉、コンサドーレ札幌と勝点33で並んだだけでなく、得失点差で両者を上回り、セレッソは第10節以来となる4位に浮上。2位・ジュビロ磐田との勝点差は6のままだが、3位・ツエーゲン金沢とは3差に縮め射程圏に捉えるなど、上位戦線に再び加わることができた。そのなかで、この前半戦最後、折り返しの試合となる第21節では、現在22位の大分トリニータとホームのキンチョウスタジアムで対戦する。

「勝っていることによって、練習から雰囲気もいいので、いい方向を向いている」と言うのは、前節でのゴールによりJ通算100得点を記録したFW玉田圭司。特にその栃木戦は、「勝利にふさわしい試合だった」とパウロ・アウトゥオリ監督も振り返るような、攻守によさが出た内容だった。前半戦では苦しい戦いが続いていたパブロにも第4節・横浜FC戦以来となるゴールも生まれたことで、ムードも高まり、チームが今、右肩上がりの状態になっていることは間違いない。その上り調子を継続していくためにも、ホームでの今回の大分戦も勝利し、今季初となる3連勝を成し遂げたい。

 そこで今回もテーマとなるのが、「いい守備」から「いい攻撃」につなげられるかということ。「(栃木戦では)後ろ(守備陣)だけが頑張ったからゼロで抑えられるわけでもないと思うし、前(攻撃陣)が頑張ったから複数得点が生まれているわけでもない。チーム全員が頑張った、攻守両方でやれている証拠だと思う。それを次の試合でも発揮したい」と言うのは、チームのムードメーカー関口訓充。前節の栃木戦同様、攻守のバランスのとれた戦いを継続できるかというところは、勝利へのポイントになるだろう。

 また、「もっとホームゲームを強く意識して戦っていけるようにしたい」と酒本憲幸も述べるように、ここから上昇していくためにも、前半戦で苦戦した分、ホームゲームは必勝がノルマ。「順位ももちろん関係あるが、向こう(大分)も勝ちに来るわけで、厳しい戦いになると思う。でも、こういうところでもしっかり勝っていくことが大事。絶対に勝ちます!」と、セレッソ叩き上げ、右サイドのスペシャリストも気合いを込める。桜色のサポーターの大声援、大きな後押しのある我らが聖地で、連勝街道を作っていくことこそ、1年でのJ1復帰につながっていくのは誰の目にも明らかだ。

 そして、7月2日には長谷川アーリアジャスールのレアル・サラゴサ(スペイン)への完全移籍も発表され、背番号5のセレッソでの勇姿を見られるのもこれが最後となる。チームを約1年半支えてくれた『アーリア』の旅立ちはセレッソにとってもつらいものがあるが、これまでの獅子奮迅の奮闘、貢献度の高さへの敬意も込めて、勝利という結果で長谷川を送り出したいところ。「僕自身、いろいろな人に支えられてきた1年半だったので、いろいろな思いがこみあげてくると思います。そういう意味でも、今、チームが2連勝していますし、しっかりと、前半戦最後というわけだからではないですが、その締めくくりということで3連勝して、気持ちよく(スペインに)行きたい」と言う桜の『アーリア』にも注目したいものだ。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント