7月12日(日)2015明治安田生命J2リーグ第23節
セレッソ大阪 vs コンサドーレ札幌 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 最近の試合では、2連勝の後、スコアレスドローが2つ続いているセレッソ大阪。4試合連続無失点と守備の安定感は十分に見せているが、ここ2試合では1得点が遠く、勝ちきれないことで、一時4位だった順位を1つずつ落としてしまい現在はJ1昇格プレーオフ圏内ギリギリの6位(勝点35)。ただし、首位に立つ大宮アルディージャこそ勝点49で抜け出た存在になっているが、2位ジュビロ磐田(勝点41)以降は混戦模様の明治安田生命J2リーグ戦。そこでは白星、すなわち勝点3を得れば一気にポジションを上げることができ、J1自動昇格圏内にも近づける。それだけに今節のホームゲームでは特に「勝点3だけを狙ってやっていきたい」(田代有三)。

 そのなかでキンチョウスタジアムに迎え撃つのは、勝点1差の眼下のライバル、7位コンサドーレ札幌(勝点34)。約1カ月前に札幌ドームで対戦したときには1-1のドロー。前半、フォルランのコーナーキックから染谷悠太が合わせたシュートが相手に当たって入る形で先制したが、後半に失点し、勝点1を分け合った。当時出場していたメンバーからは、フォルラン、長谷川アーリアジャスールという主軸2人が抜けたのをはじめ、選手の入れ替わりがあるなかで、新たな陣容での戦いに臨んでいるセレッソ。今節では累積警告によりキャプテンの山口蛍が出場停止。攻守に存在感を示し続けるチームの大黒柱までも欠くことになり、さらに桜色の戦士たちの総力が問われる一戦になるだろう。

 それでも、「今(チームに)いる選手たちへの信頼感というものは、私は変わらない」と、パウロ・アウトゥオリ監督。新たに入る選手に関しても「彼の持ち味を生かすためのサッカーをしたいし、彼の持ち味を我々の目指すゲームモデルのなかにうまく押し込めるようにしたい」と指揮官は自信を持ってピッチに送り出す構えだ。
 また、2試合連続無得点という攻撃陣に関しても、「今は前線のほうに退団した選手がいる影響もあって、攻撃では生まれ変わっている部分もある。中盤の形も変わったし攻撃の形も変わった。だからこそ、もう1回、継続性というものを攻撃のほうにも持たせていきたい。信頼をしてきている証が、継続して同じメンバーを使っているということにもなる。ディフェンスが成長した要因を考えれば、攻撃においても同じことをやっていきたい」(アウトゥオリ監督)と、桜が誇るアタッカー陣への自信と信頼も揺るがない。 

 それだけに、「点を取るのは僕らの仕事」(田代)、「攻撃陣として、点を取りに行きたい」(関口訓充)と前線の面々のゴールへの意欲もすこぶる高い。その思いを結実させるべく、我らが聖地・キンチョウスタジアムにて、セレッソは勝利につながるゴールを奪いにいく。
 相手の札幌は今節の試合で負けなければ、開幕からアウェイ12試合連続無敗となり、J2の新記録となるが、そこを断ち切るどうこうよりも、セレッソが狙うは勝利あるのみ。そして「どんな状況においても、あれだけの熱い声援を送り続けてくれるサポーターは、世界を探してもなかなかいないと思う。そういったサポーターの方々に勝利を捧げたい気持ちが強い。それが私の思いだ」とアウトゥオリ監督も述べるとおり、サポーターの想いに応えるためにも、この一戦、必勝を期す。

 文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント

相手チーム情報:前節の逆転負けも糧に。若手のハードワークとベテランの経験値をうまく組み合わせたい

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