7月18日(土)2015明治安田生命J2リーグ第24節
京都サンガF.C. vs セレッソ大阪 (18:00KICK OFF/西京極)
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 前節の札幌戦 は玉田圭司と田代有三の新生2トップが揃い踏み。昇格争いのライバル相手に3-1と快勝したセレッソ大阪。明治安田生命J2リーグ第15節・熊本戦から継続している負けなし記録も9試合に伸ばし、真夏の反攻へ、桜軍団がギアを上げようとしている。

 今節の相手は京都サンガF.C.。互いに負けられない意地と意地がぶつかり合う京阪ダービーだ。現在の京都は下位に低迷しているが、選手個々を見れば能力が高い選手が揃っている。金南一(キム ナミル)や大黒将志といった経験と実績が豊富なベテランを軸に、駒井善成に宮吉拓実、磐瀬剛や石田雅俊といった若手が勢いをもたらす。
 さらに、現状打破へ、京都は前節の2日前に監督交代という手段に出た。今節は石丸清隆新監督になって迎えるホーム初戦。チーム全体のモチベーションが上がるシチュエーションであることを考えても、セレッソにとってこの一戦が難しい試合になることは間違いない。となれば、勝利を掴むためにセレッソは気持ちで負けず、やるべきことを全員がやり切らなければならない。5試合ぶりに喫した前節の失点場面について、パウロ・アウトゥオリ監督は厳しい口調で選手を叱咤するなど、今週のミーティングでは今一度チームに喝を入れた。

 それでも、9試合で3失点という堅守をベースに、選手が入れ替わったことで生じた攻撃面での課題も前節はクリアした。自らが積み重ねてきた組織に手応えが生まれてきた今だからこそ、必要以上に相手を気にすることなく戦える側面もある。「京都は監督も代わったし、気合いを入れてくると思うけど、受けて立つのではなく、自分たちからアクションを起こして戦いたい」(染谷悠太)、「どんな相手に対しても、自分たちらしいサッカー、自分たちの時間を増やすことを意識して戦っている」(玉田)。今節を前に、選手たちはそう話す。
 守備の徹底を図ってこの一戦に臨んでくるという京都に対し、前節見せたような攻撃のコンビネーションをいくつ作れるかということがポイントとなる。「前節は僕がキープした時にタマさん(玉田)が後ろに抜けてくれて、得点につながった。ああいう関係を増やしていきたい。タマさんとは、動き方についていろいろ話している」と語る田代と玉田の2トップには、今節も期待が集まる。前節2アシストを決めて気持ちも乗っているパブロや、献身的な守備から攻撃にスイッチを入れる役目を果たす関口訓充といった両サイドの2選手の活躍も欠かせない。守備では、一瞬の隙を見逃さない生粋のストライカー・大黒に対し、スペースを使わせないことが重要。90分を通じて、集中力を保ち続けたい。

 今節を終えると、来週は22日(水)にホーム・金鳥スタでファジアーノ岡山戦、26日(日)にアウェイでジュビロ磐田戦と試合が続く。厳しい暑さの中で真夏の連戦となるが、「選手たちはいい回復ぶりを示している。連戦でも心配はない」とアウトゥオリ監督は語る。連戦へ向けて弾みをつける意味でも、今節の京阪ダービーという注目が集まる舞台でライバルを叩き、自動昇格圏へ向けて速度を上げていきたい。

文・小田尚史

試合前日の監督・選手コメント 
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相手チーム情報:新監督で立て直しを急ぐ京都。守備の課題の明確化と攻撃の光明で勝機を