8月8日(土)2015明治安田生命J2リーグ第28節
セレッソ大阪 vs ジェフユナイテッド千葉 (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 明治安田生命J2リーグ戦第28節、約2週間半ぶりとなるホームゲームで、4位・セレッソ大阪(勝点44)は、J1昇格争いのライバルチームの1つ、7位・ジェフユナイテッド千葉(勝点41)と対戦する。前々節で2位・ジュビロ磐田との上位直接対決を制しながら、前節は愛媛FCとのアウェイ戦で惜敗。磐田(勝点50)との差が再び6と広がってしまっただけに、もうこれ以上の停滞は許されない。今回も絶対に落とせないビッグゲームが待っている。

 前回の千葉戦は、4月1日に行われた第5節。アウェイ戦で、前半は0-0だったが、後半に一気に試合が動き、最終的には4-4の引き分け。「本当に最高のゲームだったと思う。両チームとも非常にタフに戦った、スペクタクルなゲームだった」と試合後の会見でパウロ・アウトゥオリ監督も振り返るような、激闘が繰り広げられた。ただし、当時と今とではセレッソも千葉も陣容が変わってきている。セレッソとしては、前節こそ13試合ぶりの複数失点で敗れたものの、序盤戦に比べて守備の安定感が出て攻守にバランスのある戦いもできつつあるだけに、そのよさを今回はしっかり発揮して勝利に結びつけたい。

 今回の舞台は、6月以降の戦いで3勝1分と好成績を残しているキンチョウスタジアム。試合開催日の8月8日でちょうど5周年を迎えるだけに、メモリアルデーを白星で飾りたいものだ。
「ホームでやれるし、ホームでは本当に負ける気がしないので、自分らの力を100%出して、やるしかない」と気合いを込めるのは田代有三。『明治安田生命Jリーグ コカ・コーラ月間MVP』の7月度候補選手にノミネートされたセンターフォワードには、玉田圭司とともにキンチョウスタジアム3戦連発弾が期待される。
 また、「ここ何試合かキンチョウですごくいい試合ができていると思う。それはホームのアドバンテージだし、それを活かして、どんな状況になっても対応できるような試合をしたい」と言うGK丹野研太は、5年前のオープン時はベンチで戦況を見つめていた1人。いまや桜に不可欠な門番は、前回の千葉戦で4失点した悔しい思いもあるだけに、「失点ゼロで終われるようにしたい」と静かに闘志を燃やす。

 今節、東アジアカップ参戦中の日本代表MF山口蛍が不在。同じくボランチの扇原貴宏も第23節・コンサドーレ札幌戦での脳しんとうの影響から別メニュー調整が続く。さらに、左サイドの軸となる丸橋祐介も累積警告により出場停止。決して陣容がベストとは言えないところも確かにある。それでも、新たに出番を得る選手たちも、桜が誇る精鋭揃い。
 そのなかで注目は、今夏加入の新外国籍選手・エジミウソンとマグノ クルスのブラジル人コンビ。特にエジミウソンは、J1通算111得点という実績もさることながら、千葉戦だけをみても11試合8得点をあげている『千葉キラー』。「それは、いい数字だね!そういう結果が出ているなら、今回もチャンスでみんなを助けられればと思う。自分のできることを全部やりたい。次の試合で勝って、勝点3を得たい」という新10番のセレッソ初陣にも期待せずにはいられない。

「次の試合はとても難しい試合であり、大事な試合」(パブロ)、「正念場」(染谷悠太)と、セレッソにとっては、鍵を握る一戦になることは間違いない。そのなかで、「全員で一丸となって、この苦しい時期を、もう1回いい時期に変えていきたい」(椋原健太)、「サポーターの応援にしっかり応えて、チームで1つになって戦いたい」(関口訓充)と各々が言うように、セレッソは一致団結して勝利をつかみに行く。昨シーズン、天皇杯で敗れた借りを返すためにも、J1復帰を自らの手でつかみとるためにも、この試合は勝たなければいけない。

文・前田敏勝

千葉戦|試合前日の監督・選手コメント 
相手チーム情報:現在7位も、ケガ人復帰でチームにも復調の兆し。しっかり守り、勝機を見い出したい