9月13日(日)2015明治安田生命J2リーグ第31節
セレッソ大阪 - 栃木SC (19:00KICK OFF/金鳥スタ)
試合写真・コメントなど チケット
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 灼熱の暑さが続いた夏も終わり、涼しさも感じられ始めた9月。2015年の明治安田生命J2リーグ戦も、400mの陸上トラックに例えれば、いよいよ第4コーナーにさしかかるところに入っていく第31節。現在、2位・ジュビロ磐田と勝点3差の3位につけるセレッソ大阪にとっては、J1自動昇格条件となる2位以内に入るためにも、残り12試合、「もう連勝を重ねていくしかない」と山口蛍も述べるような、一戦必勝の戦いが続く。そのなかで、3週間ぶりのリーグ戦となる9月最初の試合では、J2残留争いに身を置く20位、栃木SCとのホームゲームに臨む。

 8月最後の公式戦となった天皇杯1回戦では、JFLのFC大阪に苦杯をなめる屈辱を味わったセレッソ。これで、今季はJ2リーグ戦の戦いのみに絞られてしまったが、その分、「今の目標はもう、チームのJ1昇格しかない」(パブロ)というのはクラブの総意。「天皇杯ではああいう形で負けてしまったので、期するものが自分たちにはあるし、それをピッチで示したい」と言う玉田圭司をはじめ、桜色の戦士たちは、終盤戦に向けて、ひときわ気合いが入っている。そのなかで、「試合がなかった2週間では、レベルの高い充実したトレーニングができたし、監督のもとで、チームとして、技術、戦術、フィジカル、メンタル、どの分野でも強度をあげることができた」(パブロ)。それだけに、「ここからは立ち止まることのできない戦いですし、その一歩として、栃木戦にしっかり勝ちたい」(丹野研太)。

 栃木との対戦成績は、これまで4戦全勝。今季のJ2第20節に対戦したときも、アウェイでパブロの2得点と玉田圭司のゴールで、3-0と快勝している。ただし、栃木も監督が代わっているのをはじめ、ともに当時とはチーム状況が変化していることもあり、「(前回とは)別ものだと思っている」(玉田)、「前回対戦したときとは違うような雰囲気になる」(山口)。そして、「前線の選手の特長とか、個で勝負してくるシーンが多いので、そこはしっかり注意したい」(丹野)、「縦に速いサッカーを仕掛けて来るだろうし、カウンターされないよう、かつ引っかけられないようにしたい」(関口訓充)など、警戒すべき点も少なくない。

「あのとき(前回対戦時)はいい試合ができたが、相手もその分、警戒してくると思うしメンバーも違う。そういう意味でも立ち上がりから集中して入りたい」(扇原貴宏)、「序盤に失点することが、ここ何試合か続いているので、最初の15分、いつも以上に声を掛け合って入りたい」(酒本憲幸)と、選手たちも気を引き締めるように、セレッソとしてはキックオフから集中力が求められるこの一戦。天皇杯ではサポーターにつらい思いもさせてしまっただけに、「サポーターの信頼を勝ち取るためにも、勝ちという結果を、これから出し続けていく。そのことを日々、念頭に置いてやっていますし、それをパフォーマンスで示すことが一番大切になる」(染谷悠太)。

「これまで2連勝はしているが、3連勝がないので、そこはこだわっていきたい。1試合1試合勝つことで上との差も縮まると思うし、ひっくり返ると思うので、次の栃木戦に集中して勝ちたい」と言うのは、DFリーダーの山下達也。その言葉どおり、実はここまで今季は3連勝がないだけに、この栃木戦で勝って、連勝を伸ばしたいところ。舞台はホームのキンチョウスタジアム。桜色の熱き援軍が後押ししてくれる聖地。もう期待を裏切るわけにはいかない。セレッソはこの一戦も全力で勝利だけを追い求める。

文・前田敏勝

試合前日の監督・選手コメント
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